内容説明
タバコ有害論の根拠となっている疫学統計は「有害である」という結論が先にありきの、悪質な操作に満ちたものだったことを徹底追及。さらに「今日も元気だ、たばこがうまい!」とタバコを認めていた社会が「禁煙ファシズム」社会になるまでの背景を解き明かすことで、ひそかに進行する慢性疾患の恐怖から「異常」を生活習慣にまで見出すようになり、逆に「健康を見失ってしまった」現代日本の矛盾を浮き彫りにする。
目次
第1章 つくられたタバコ有害論(なぜ私はタバコを吸うのか;タバコを吸うとガンになるという常識は意図的につくられた;タバコだけが有害なのか;人はどのようにしてガンになるのか;和解と共生のために)
第2章 タバコを“悪”とみなす「健康社会」の矛盾(タバコが“悪”とみなされるまで;タバコ有害論はなぜ浸透したか;「異常がない健康」から「異常を受け入れた健康」へ)
著者等紹介
名取春彦[ナトリハルヒコ]
1949年東京都生まれ。東北大学大学院卒業。癌研究会附属病院、東北大学医学部、メモリアル・スローン・ケタリング癌センターを経て、1989年から獨協医科大学放射線科。1992年からはKHI研究所を主宰し、患者からの相談に応じている
上杉正幸[ウエスギマサユキ]
1948年徳島県生まれ。高知大学教育学部卒業、東京教育大学大学院体育学研究科修士課程修了。香川大学教育学部教授。専門分野である現代の健康問題、スポーツ問題を社会学的視点から考察している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
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貧家ピー
1977年から