内容説明
金大中政権とそれを引き継ぐ盧泰愚政権の対北朝鮮政策は、「上からの反乱」としての容共路線に他ならないと著者は喝破する。拉致問題への不可思議な対応やミサイル発射という危険な瀬戸際政策への韓国政府の態度のアイマイさによって、太陽政策の正体は日本国民の目にも徐々に明らかになりつつある。左翼政党の一員として政治生活を開始した金大中元大統領の履歴を今日にいたるまで、裁判記録や陳述書、安全企画部の極秘資料に基づいてつぶさに再検証することで、その危険な正体が白日の下に晒された。
目次
第1章 影の人生―木浦の左翼行動隊員
第2章 煽動の構造―「暗殺の企み」トラック事故の反転
第3章 金日成の友人―反国家団体・韓民統の首魁として
第4章 秘密資料―安全企画部の「金大中ファイル」を読んで
第5章 結託関係―金正日と運命をともにする人
第6章 反逆と詐欺―混乱の道を開いた6・15宣言
第7章 「民主闘士」の破綻―拉致指令者のための証拠隠滅
第8章 彼は内通者だったのか―黄長〓(ファン・ジャンヨプ)が金日成から聞いた話
第9章 黒い共謀―首脳会談における北朝鮮との裏取引の全貌
第10章 北から見た金大中―「我々は彼を首領様の戦士と呼んだ」
第11章 結論―金大中は闇の勢力のメンバーだった!
著者等紹介
趙甲済[チョウコウサイ]
1945年10月、埼玉県生まれ。両親に連れられ、故郷の慶尚北道青松に帰国。釜山高校卒業後、釜山水産大学(現釜慶大)に進む。兵役後、復学せず中退。1971年頃からジャーナリズムの世界に身を投じ、社会の暗部、不正を鋭く追及。1974年に重金属汚染問題を暴き、韓国記者賞受賞。光州事件に際しても、いち早く現場に入った取材で脚光を浴びた。1980年、『マダン』誌編集長を経て、1983年から『月刊朝鮮』に活動の場を移し、韓国の政治と北朝鮮における人権問題を積極的に扱う。1906年には、ハーバード大学ニーマン財団で研修
金宣英[キンセンエイ]
1972年、東京生まれ。日本の大学を卒業後、韓国、アメリカに留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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