オックスフォード科学の肖像
ガリレオ・ガリレイ―宗教と科学のはざまで

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  • サイズ B6判/ページ数 153,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784272440436
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0340

内容説明

17世紀、2000年にわたってヨーロッパ思想を支配しつづけたアリストテレスの伝統から、物理学を解き放ったガリレオ。どのようにして物理学は科学となったのか。ガリレオの生きた時代の宗教や政治、その後の科学・思想に及ぼした影響にも触れながら、その生涯と業績をわかりやすく伝える。

目次

序文 物理学の誕生
第1章 若き数学者
第2章 パドヴァ大学教授
第3章 空のなかの新発見
第4章 哲学と科学における議論
第5章 裁判にかけられたガリレオ
第6章 歴史のなかのガリレオ

著者等紹介

ギンガリッチ,オーウェン[ギンガリッチ,オーウェン][Gingerich,Owen]
ハーヴァード大学教授(天文学・科学史)。スミソニアン天文物理観測所上級名誉天文学者。2002年夏のIAU(国際天文学連合)惑星定義委員会では議長を務めた

マクラクラン,ジェームズ[マクラクラン,ジェームズ][MacLachlan,James]
カナダ・トロントのライアーソン科学技術大学名誉教授(歴史学)。ハーヴァード大学にて博士号取得(科学史)

野本陽代[ノモトハルヨ]
サイエンスライター、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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みのくま

5
ケプラーやガリレオの伝記を読んでいると、いかに理解あるパトロンを見つけるかという点に彼らの人生のリソースが多く割かれているのがわかる。そしてケプラーは魔女裁判、ガリレオは異端審問を受けるという宗教的(政治的)抗争にも巻き込まれる。特にガリレオの事例は科学アカデミー設立のきっかけとなり、科学者はパトロン依存からの脱却により宗教的(政治的)抗争に巻き込まれずに済むようになっていく。ガリレオは近代科学の道を開いた一人であると言われる所以である。ただ同時にイデオローグとして彼を曲解して使われてしまったきらいもある2022/02/26

nakmas

3
いわゆる伝記を読み直す価値はある。 特にこのシリーズは初めて見つけたけど、 150頁あまりの量で、くわしくまとめられている。2017/10/29

lagopus55

1
ガリレオ・ガリレイは偉大な科学者としてだけではなく、巧みな世渡りの達人だった。アリストテレスの「重い物体は軽い物体よりも速く落ちる」の反証として、軽重それぞれを紐で結んで落下させる思考実験から、矛盾する結論を導き出すのは、(重さの合計は重くなり速く落下、軽い物が重い物を引っ張り遅く落下)中学理科の授業を思い出させてくれた。ただ人の嫉妬は怖いもの。科学、哲学、果ては宗教にまですり替えていちゃもんを。2009/08/14

死の舞踏

0
彼の物理はユークリッドの数学から始まったようだ。数学には時間が無い。 物理として面白い読みものではないけど、背後の歴史は詳しい。2014/01/24

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