内容説明
宇宙が赤外線の波長よりも小さく縮む。異次元からの攻撃でボストン消滅。怪獣の群が横須賀襲撃。ロケットで地球を動かす。実はこの世界はフィクションだった。
目次
第1章 小説編(宇宙はどんどん縮んでる!―フィリップ・レイサム「グザイ効果」;ボストン消失!四次元からの驚異の攻撃―アラン・E・ナース「中間宇宙」 ほか)
第2章 映画編(今なお古くない、半世紀前のレトロ宇宙SFの傑作!―『禁断の惑星』;地球を動かせ!日本の誇る大奇想SFスペクタクル―『妖星ゴラス』 ほか)
第3章 マンガ編(SFマンガ家の意地を見よ!―手塚治虫『サンダーマスク』;最強のスーパー宇宙船・その頭脳は美少女―弓月光『トラブル急行』 ほか)
第4章 テレビ編(美しい娘は星になる・感動のSFラブストーリー―『アウター・リミッツ』「生まれて来なかった男」;氷の小惑星が地球を焼く!―『鉄腕アトム』「空飛ぶレンズ」 ほか)
著者等紹介
山本弘[ヤマモトヒロシ]
56年生。SF作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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緋莢
24
2006年刊行。『トンデモ本?違う、SFだ!』の続編。核爆発でブリテン島とアイルランドは壊滅、6000万人が 蒸発したイギリスを、極秘のうちにもとに戻そうというデイヴィッド・イーリイ『タイムアウト』(某SF漫画はこの作品を参考にしているのかな?)や四次元人からの攻撃された後の街の描写が強いインパクトのあるアラン・E・ナース『中間宇宙』(著者の『時の果てのフェブラリー』にも影響を与えているとのこと)などの小説のほか、映画、マンガ、TVも紹介しています(続く2021/12/09
臓物ちゃん
12
伴名練が「早く復刊しろ!」と言ってた伝説のSF案内本を遂に入手でヤッター!小さくなって電子に着陸する宇宙船、80年代に復活する神風特攻隊、銀河の悲鳴を弾薬にした殺戮マシンなど、世間の評価に関係なく著者がビビッと来た奇想ハジけるトンチキSFをドカンと紹介!断片的にしか知らなかった「SF版ノックスの十戒」を読めただけでも感無量だぜ〜!特に著者がSFを極めた高校の頃の話なんか、SFオタクが夢見る青春すぎて敵わん!「他人のアイデア、どんどん使って良し!」という力強いメッセージのおかげで創作意欲がモリモリ湧く一冊。2021/02/08
海猫
11
続編になると著者の語りがヒステリックになっている。そこが嫌になるかと思いきやいい加減なSFを一刀両断にしてる様が痛快だったり、自分語りの部分はSFファンだった過去を思い出して共感したり。著者の大人げない性格が以前から苦手だったがこの本を読んでからだんだん好きになってきた。2011/07/01
miroku
9
山本弘の拘りが垣間見えて面白い♪ こういうものを読むと、読みたい本が増えるんだよなあ♪2012/07/28
エチゴヤ
4
図書館でジャケ借り。著者がSFのマニア(かつSF作家)なのでSFたるものかくあるべし、みたいな感じがなんとなく上目線なのが気になるんだけど、愛があるので楽しく読めました。超メジャーでないスキマ的っぽい作品が紹介されているのがさすが。しかし西暦3000年にちゃぶ台が登場するという“あれ”、なんていう作品なのか逆に気になります^_^;そして紹介されてる中でヨットクラブとか、読んでみたい作品が何個もあって書き出したけど、むしろアナザー・シティとか黒豹もかなり気になるよこれ(笑)。2015/08/21
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- 和書
- いのちの半ばに 岩波文庫