内容説明
『グランド・ブダペスト・ホテル』の明るいバブルガムピンク、『2001年宇宙の旅』の幻覚のようなサイケデリック、『ヴァージン・スーサイズ』の柔らかなライラックとパステル調の花柄など、映画にとって色はとても重要です。色はストーリーを語り、感情を表現し、場面を盛り上げ、その美しさでスクリーンを彩ります。有名監督が手掛けた初期から現代までの50作品を取り上げ、それぞれに色が与えた効果を解説した本書は、映画ファン・映画制作者にとって、新しい形のガイドブックとなるでしょう。
目次
1 虹の彼方に(モノクロ映画のカラー化;月世界旅行(ジョルジュ・メリエス) ほか)
2 想像力を解き放つ(コダックと富士フイルム;シェルブールの雨傘(ジャック・ドゥミ) ほか)
3 メッセージを伝える(色彩理論;ブルーベルベット(デヴィッド・リンチ) ほか)
4 デジタルワンダーランド(カラーテレビ;アビエイター(マーティン・スコセッシ) ほか)