内容説明
通産省・公取委勤務を経た著者が、300件の判審決例と学説の分析を通して独禁法を体系化。経済学的知見をも取り込んで独禁政策の根拠を探究し、自由な競争の本質を取引条件提示の自由に見出して違法性の判断基準を明確にする。従来軽視されてきた反公益性要件を蘇生させ、事業活動の基本法としての独禁法の国民的定着を図る。
目次
独占禁止法概観
独占禁止政策の歴史
独占禁止政策の根拠
独占禁止法の目的
独占禁止法の基本的観念
私的独占の禁止
不当な取引制限の禁止
不公正な取引方法の禁止
その他の規制
適用除外
知的財産権と独占禁止法
独占禁止法の執行と私人の救済
著者等紹介
岩本章吾[イワモトショウゴ]
1955年和歌山市生まれ。東京大学法学部卒業。通商産業省(現経済産業省)入省。同省の他、公正取引委員会、総務省等で勤務。現在、大阪工業大学教授(担当科目:経済法、行政法等)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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