内容説明
新宿歌舞伎町の裏の教会で、アメリカのコロナ病棟で、絶望を見続けたひとりの牧師が、心が折れそうなあなたに届ける魂のメッセージ。
目次
罪人の章(教会の前で麻薬の売人に声をかけられる;あいつはクズだ ほか)
悲しみの章(お葬式はウェディングマーチで;ススキノ路面電車貸切りライブ ほか)
怒りの章(お嬢様学校と若年性認知症カフェ;コロナ室でナースのウィンク ほか)
希望の章(あなたの謙虚さは超傲慢;「私は特定の宗教には属していませんが」ってヤバくね? ほか)
著者等紹介
関野和寛[セキノカズヒロ]
ルーテル津田沼教会牧師。東京生まれ。青山学院大学国際政治経済学部を卒業。障害を持つ妹の命の危機を前に牧師になることを決意。日本ルーテル神学校に学び香港ルーテル神学校宣教牧会博士課程修了。2006年より新宿新大久保のルーテル東京教会の牧師として14年間勤務。2020年、パンデミック下のアメリカに渡り、1年間ミネソタ州アボットノースウェスタン病院でチャプレン(病院付き聖職者)としてコロナ病棟、精神科病棟の患者の看取りや心のケアに従事。牧師4人組によるバンド『牧師ROOCS』のリーダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
52
キリスト教と聖書をクリスチャンのためではないと語ることからして破天荒ですよね。何処か上から目線で語っているようですが、思うことを言葉にしているからこそ響くものがありました。関野先生にとってキリスト教はエキセントリックな魂そのものなのかもしれません。2022/01/12
優希
40
再読です。関野先生の教会での諸々が赤裸々に告白されていました。キリスト教と聖書はクリスチャンのためにあるのではないというのがガツんときます。思うことを言葉にすることこそ響きがあり、関野先生にとってキリスト教はエキセントリックなものであるのかもしれません。2024/05/18
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
19
ロック牧師として名高い関野牧師。説かれている心持ちとその出典となっている聖書の言葉、かなりアクロバティックな解釈もあるけど、考えてみたら聖書だってキリスト本人の言葉ではない。弟子の解釈によるもの。そうか、やっぱ「なにが」ではなくて「誰からか」なんだな。ならばこれは関野牧師による福音書となる。2022/01/22
happy3939
1
「人間はみんなクズだ!」 めちゃくちゃスッキリしたー! @kazuhiro_sekino 関野和寛さんの本。 『聖書を読む事は、清く正しさを目指すんではなく、人間のポンコツを知る事』。 なるほど!聖書を引用したエピソードがスッキリ。800人の大学生を奮い立たせた、ウィ・ウィル・ロック・ユーの合唱など感動!そして、ウルウルする数々の出来事。著者の本を2冊追加購入。 思わずお勧めしたくなった。2023/08/31
インドアな人
0
この本の表紙を見掛けた時、ギターを持ち、タイトルの強い言葉にクリスチャンとして何かビビッとくる、ロックンロールを感じたので図書館で借りて拝読させて頂きました。 この本を読んで思ったのは、関野牧師は牧師として偉そうに語るのではなく、素直に自分の精神的な弱さも語り、読者や、本文にも出てくる、弱き人の事情や気持ちを分かった上で支えようとする気概が散見されて心が温かくなる様な心地がしました、クリスチャンの方々は是非ご覧になって欲しいと感じました。2022/05/01