内容説明
政治経済から文化、生活様式、日本で生起する日々のトピックまで、韓国人はなぜ日本にそこまでこだわるのか?いちばん嫌いな国は日本、その一方で日本ブーム。韓国の右翼、知識人、経営者、オタク少年、慰安婦支援者等々、様々な階層の人々に対する現地での取材をもとに探った韓国人の複雑な心理。
目次
歴史と政治が交錯する日韓関係の基本
第1章 大好きな日本(「倭色追放」と日本文化ブーム;オタク少年たちの日韓関係;「最悪の関係」と裏腹な日本旅行ブーム;ホットドッグを買って見た日本アニメ;日韓が複雑に絡み合う追憶のアニメ)
第2章 嫌悪とシンパシー(韓国の「自分探し」;日本へ渡った若者たち;消費される日本と歴史問題;入り混じる反感と親和感)
第3章 “正しい歴史”(「反日」と「保守」の行方;“本当の謝罪”を待ち続ける少女像;「独島サラン」と南北の絆)
著者等紹介
高月靖[タカツキヤスシ]
ノンフィクションライター。多摩美術大学卒。デザイナー、編集者を経て独立。韓国、性など中心に、さまざまなテーマを扱う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tomomi Yazaki
14
悪化の一途を辿っている日韓関係。だけど韓国の人は本当は何を思っているのか。彼らの言葉に耳を傾けたくて本書を手に取りました。まずは韓国の若者との対談。彼らには柔軟性があり、社会的にいがみ合う政府とは別の感覚で日本を見ている。そして日韓関係が良くなることも望んでいる。ただ残念なことに、正しい歴史を学ばずに育っているため、価値観や日本への考えが微妙に歪んでいる。その証拠に、日本には少しでもいい国になって欲しいという、大きなお世話な上から目線。これではいつまでたっても歩み寄りは出来ないことを知って欲しい。2021/10/15
ミネチュ
0
嫌韓本とまではいかなくても、韓国人は日本に対してコンプレックスを持っているというちょっと上から目線な本なのかと思いきや、日韓の色々な問題について、韓国人にインタビューした本で、いい本でした。 もちろん、それぞれの問題について多くの人にインタビューした結果が載っているわけではなく、一つの話題に一人のインタビューなので、韓国人の多様な意見が聞けるというわけではないですが、でも、こういう考えの韓国人もいるんだなぁと思って読むには良いと思います。2020/08/09
midosuzi
0
気分悪い。2019/04/01