内容説明
社会派本格ミステリーの数々を生んだ屈指の流行作家。森村誠一。焦土を立ち上がり高度経済成長する日本に、「見てから読むか、読んでから見るか」のキャッチフレーズをかかげ、活字と映像のメディアミックスによりファンを増やし続けた稀代の作家は、なぜ書き、いかに生きてきたのか。東京新聞夕刊「この道」連載当時から話題を呼んだ、作家人生の証明を賭けた迫真の自伝。
目次
1 戦火のスタンド・バイ・ミー(熊谷市に生まれる;太平洋戦争勃発 ほか)
2 一望の焦土から希望の光(軍事強盗;熊谷大空襲 ほか)
3 立ち上がる東京(進学前の幻影;青春の復活 ほか)
4 隣国の不幸からホテルマンに(新世界に就職;東京に回帰した転勤 ほか)
5 作家だけの証明書(作家へ転身;長編小説の処女出版 ほか)
6 戦争の飽食と『悪魔の飽食』(コマーシャルフィルム;ニューヨーク取材 ほか)
7 時代を彩る夢と花と(グラスの奥の流浪;夢を追うアンコール旅行 ほか)
8 写真俳句からおくのほそ道へ(自由と束縛;角川歴彦氏からのおくのほそ道へ誘われる ほか)
9 慟哭する日本列島(阪神淡路大震災―唇に歌を、心に勇気を;強制連行労働者 ほか)
10 永遠の狩人(飢えた“文狼”;昇龍の雲 ほか)
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年(昭和8)1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学英米文学部卒業後、九年余のホテル勤務を経て作家活動に専念。69年『高層の死角』で江戸川乱歩賞、73年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞を受賞。2003年日本ミステリー文学大賞、11年『悪道』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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