内容説明
監視、尾行、そして盗聴。退職後も続いたサムスンによるあらゆる圧力。政治権力からは敵視され、マスコミからは無視されるという四面楚歌の中、かつてサムスンに法務スタッフとして従事した元特捜検事は、裏切り者といわれながらも敢えて良心に従って不正に対する内部告発を行った。刊行されるやいなや韓国国内を騒然とさせた大ベストセラー。
目次
1 良心の告白―サムスンの不正を告発する(「良心の告白」を決意するまで;検察はなぜサムスンではなく私を捜査するのか;相次ぐ無罪判決。有罪判決にも大統領特別恩赦)
2 サムスンの世界(特捜検事からサムスンの法務チームに;「室」を知らなければ、サムスンはわからない;数千万ウォンの賄賂ぐらいで何を怖じ気づくのか;一九九九年サムスン倒産の危機;経営権継承へ仕組まれた不正のシナリオ;大統領選挙資金問題で割れた意見。そして退社;李健熙ファミリー、彼らだけの世界;皇帝経営の裏側)
3 韓国特捜検察の現実(司法研修を経て海軍法務官に入隊;特捜検事として;全斗煥大統領捜査と検察の限界)
4 サムスンと韓国が共生する道(サムスンの問題は裏金だ;特別検事の捜査で、思わぬ得をしたサムスン;死んだ権力、生きている権力、死なない権力;サムスンと韓国が共に生きる道)
著者等紹介
金勇〓[キムヨンチョル]
1958年光州(クァンジュ)で生まれる。高麗大学法学部を卒業し、第25回司法試験に合格、海軍法務官を務める。30代には仁川、洪城、釜山、ソウル中央、富川などで主に特捜部検事を務めた。40代にはサムスンの会長秘書室(構造調整本部)に入社し、7年間、財務チームと法務チームに所属。2004年8月、サムスンの構造調整本部法務チーム長を辞職。弁護士として活動。50代には「良心の告白」によりサムスンの不正を世に知らしめた
藤田俊一[フジタシュンイチ]
早稲田大学政治経済学部卒業。1976年に日本経済新聞社に入社し、整理部、京都支局、証券部記者。日経BP社で「日経ビジネス」記者・副編集長、「日経PC21」「日経パソコン」編集長を経て、「日経ビジネス」「日経コンピュータ」など経営・IT雑誌の発行人。2010年からバジリコ株式会社取締役フェロー
金智子[キムジジャ]
在日韓国人3世。明の星女子短期大学(英語科)卒。東京福祉大学(国際福祉心理専攻)卒。韓国語通訳案内士、韓国人歌手のマネージャー、BIGBANGの専属通訳、K‐POP雑誌の編集、世界テコンドー連盟〓(げん)武館公認通訳、映像字幕翻訳・通訳、東京NHK‐FM「サタデーホットリクエスト」で「HOT!K‐POP」のナビゲーター、別所哲也が代表を務めるアジア最大級の国際短編映画祭のショートショートフィルムフェスティバル&アジアで日韓合作映画製作に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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