内容説明
ランズバーグの手にかかれば、経済学が楽しくなるばかりか魅惑的にさえ映ってくることを知っているはずだ。本書で彼は、個人としてきわめて合理的な判断が、集団としては奇妙な結果をもたらす現実を、その鋭くウイットに富んだ語り口で分析していく―そして、ときに愉快でときにまじめな方法で、ほとんどすべての物事を直していこうとする。
目次
第1章 日々の経済学(セイファー・セックスのすすめ;産めよ、増やせよ ほか)
第2章 ニュースの読み方(人種プロファイリングと新人種主義;災害援助とバグダッドの略奪 ほか)
第3章 すべてを正す方法(政治を正す方法;司法制度を正す方法 ほか)
第4章 費用と便益の実証経済学(生と死にかかわる問題;死者と胎児の経済学)
著者等紹介
ランズバーグ,スティーヴン[ランズバーグ,スティーヴン][Landsburg,Steven E.]
ロチェスター大学の経済学部教授。数学や経済学から哲学まで、多岐にわたった内容の記事を多数発表。『フォーブス』や『ウォールストリート・ジャーナル』その他多数の雑誌に寄稿している
清宮真理[キヨミヤマリ]
1965年東京生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。映画配給会社勤務を経て、翻訳者・ライターとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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香菜子(かなこ・Kanako)
9
ランズバーグ先生の型破りな知恵。スティーブン・E・ランズバーグ先生の著書。常識の枠にとらわれない型破りな発想で、エイズ問題や災害援助問題といった社会問題への解決策を提示している良書。難しい問題を分かり易く説明しているランズバーグ先生に感謝です。2018/07/29
さしとおう
3
費用と便益でとらえる方法。これで整理される状況もある。2010/10/06
hibiku
1
「人々はインセンティブに反応する」と「費用便益分析」の2つに焦点を当てる。直観と伝統に反する事実をいくつもつきつける、実に経済学らしい本。あるべき論よりである論で現実の一面を見て、様々な因果関係を明らかにいていくという手法は、ぜひとも身につけたい。2014/11/25
kenkoba
1
ほんとかよ!というようないろいろなお話。読み物としておもしろい。なにかの話のネタにすばらしいかも。2011/04/07
neugierde
0
費用と便益を考える経済学の視点は、人々の感覚とズレていて面白いといつも思う。費用対効果だけで問題を解決しようとすると、いかに感情と相反するか。2013/07/01
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