内容説明
インターネット上の自由と規制を考えるうえで基本文献となったレッシグの『CODE』3部作、環境運動家たちの統計の誤用濫用をあばいたロンボルグの連作、心理学史上名高い「アイヒマン実験」についてのミルグラムによる報告など、さまざまな分野でメルクマールとなった本の解説から学ぶ、異色の教養テキスト。ロングセラー『新教養主義宣言』から10年ぶりの姉妹編、遂に刊行。
目次
1 「人間理解」のバージョンアップ(自由についていまぼくたちが考えるべきなにか ダニエル・デネット『自由は進化する』;自由意志はなぜ「自由」であるのか ジョージ・エインズリー『誘惑される意志―人はなぜ自滅的行動をするのか』;服従が信頼の裏返しであるとするならば スタンレー・ミルグラム『服従の心理』;悪しき文化相対主義に鉄槌! ハリー・フランクファート『ウンコな理論』;「意識とは何か」をめぐる議論にブレイクスルーを! スーザン・ブラックモア『「意識」を語る』)
2 データが読めなきゃ構造は見えない(未来への希望を真実のものにするために ビョルン・ロンボルグ『環境危機をあおってはいけない』;二酸化炭素を減らしたとして、さて何が実現する?ビョルン・ロンボルグ『地球と一緒に頭も冷やせ!』;あなたの日常の裏で行われている大量のデータ解析のこと イアン・エアーズ『その数学が戦略を決める』;日本の警察諸君も数学勉強してみたら? デブリン&ローデン『数学で犯罪を解決する』;経済学者はいかにして人の神経を逆なでするか ハロルド・ヴィンター『人でなしの経済理論』)
3 新世紀のアーキテクチャ(インターネットの「規制」と民主主義の将来 ローレンス・レッシグ『CODE』;インターネットはいかに「共有地」を作り上げたか ローレンス・レッシグ『コモンズ』;「クリエイティブ・コモンズ」という革命運動 ローレンス・レッシグ『Free Culture』;ノウアスフィアは、ぼくたちの開墾を待っている エリック・レイモンド『伽藍とバザール』)
著者等紹介
山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京生まれ。東京大学工学系研究科都市工学科修士課程修了。マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務のかたわら、科学、文化、経済からコンピュータまで、広範な分野での翻訳と執筆活動を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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