内容説明
イエス・キリストと呼ばれた人間が地球上に存在していた証拠はどこにもない。「新約聖書」だけに登場する人物の歴史的存在をなぜわれわれは疑わなくなったのか。教会は正統を誇らんがため、最初期のキリスト教が異教と共有していた豊かな神話的魂を抹殺した。今こそそれを取り戻し、真実のキリスト教に立ち帰る時である。北米で大論争を巻き起こした問題の書。
目次
第1章 発見―初めて解明された聖書の物語
第2章 前提―神話はおとぎ話ではない
第3章 キリスト教以前のキリスト教―すべてはそこから始まった
第4章 史上最大の隠蔽工作―いかにして、霊的なキリスト教が直解主義的キリスト教主義に変貌したのか
第5章 すべてはすでに書かれていた―エジプトで(古代エジプトの宗教;ホルスとイエスの同一性)
第6章 懐疑論者に納得させる
第7章 聖書は歴史か神話か―キリスト教原理主義の終焉
第8章 新しい視点から福音書を見直す―崇高な神話は伝記ではない
第9章 史上、イエスは存在したのか―すべてはそこから始まった
第10章 未来への唯一の道―宇宙的キリスト教
著者等紹介
ハーパー,トム[ハーパー,トム][Harpur,Tom]
宗教・倫理に関する著作で世界的に著名。ローズ奨学生としてオックスフォード大学に学ぶ。聖公会司祭、トロント大学教授の経歴を持ち、同大学ではギリシア語や新約聖書を教えていた。現在は『トロント・スター』紙でコラムを担当している。『For Christ’s Sake』、『Would You Believe?』(ともに邦訳未刊)をはじめとする8冊のベストセラーがある。また、数々のラジオやテレビ番組の司会者としても活躍。同名のベストセラー(邦訳未刊)を踏まえた10回シリーズの『Life After Death』や、人気書『Uncommon Touch:An Investigation of Spiritual Healing』(邦訳未刊)を基にした12回シリーズのテレビ番組のホストをつとめている
島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年、東京生まれ。東京大学人文科学研究科博士課程修了。宗教学者。東京大学先端科学技術研究センター特任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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