内容説明
自らの生を駆け抜け、燃焼しつくした冒険者たち。彼らの鮮烈な生涯とその最期を追ったノンフィクション。
目次
植村直己―氷河の山マッキンリーに消えた勇者
一ノ瀬泰造―アンコールワットに眠る戦場カメラマン
池田拓―歩き続ければいつか必ず着くと信じて
鈴木紀夫―放浪、世紀の遭遇、そして雪男に会うために
上温湯隆―七〇〇〇キロサハラ砂漠横断に挑む
若山美子―ザイルにつながれたまま消えた天才クライマー
多田雄幸―海を愛し、戯れ、闘い、命を絶ったヨットマン
星野道夫―地球のアルバムに迷い込んだ写真家
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hatayan
3
植村直己、鈴木紀夫、星野道夫、上温湯隆など、冒険・旅系の本に親しんでいれば必ず目にする第一級の冒険家がそれぞれ一章完結の形で取り上げられています。 読後感があまりにも食い足りないのは、本人や周辺に取材することもなく、著作から目立つエピソードを適当に切り貼りしただけの安易な作りだからなのでしょう。 ぞんざいに扱われてしまった冒険家が不憫でなりません。2012/09/17
まさげ
1
図書館本 新田次郎著『銀嶺の人』の若林美佐子のモデル若山美子さんの事を知りたかったので読みました。登場する8人の冒険者は心優しい人でした。2016/08/27
KJ
1
新田次郎著『銀嶺の人』で、マスコミ嫌いの若林美佐子こと、若山美子さんの話が興味深いです。2015/04/29
yamakujira
1
植村直己、一ノ瀬泰造、池田拓、鈴木紀夫、上温湯隆、若山美子、多田雄幸、星野道夫、不慮の死に見舞われた8人の冒険者をえがく。魅せられたように「死」に近づいていくのはなぜなのか。 (★★★★☆)
ケニオミ
1
幼少のころ、サハラ砂漠をラクダだけで横断を試みた青年が、夜中にラクダに逃げられたため遭難死した記事を新聞で読んだ記憶がありました。この本には遭難死した8人の青年の話が描かれていますが、そのうちの一人が上記の青年でした。忘れ去られたパズルのワン・ピースが見つかったような感動を覚えました。2011/09/01
-
- 和書
- ドイツ語会話