アダムの旅―Y染色体がたどった大いなる旅路

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784862380258
  • NDC分類 467
  • Cコード C0098

内容説明

「男(アダム)」はどこから来てどこへいったのか!六万年もの昔、男性の祖先「アダム」はアフリカに現れ出でた。彼の遺伝子は、長く遠い旅路の果てに、地球のすみずみにまで散っていった。Y染色体をめぐる、壮大な科学ロマン。

目次

第1章 多様性に富んだ類人猿
第2章 多から一へ
第3章 イブの連れ合い
第4章 沿岸から沖へ
第5章 大躍進
第6章 主要な経路
第7章 石に眠る血液
第8章 文化の重要性
第9章 最後のビッグバン

著者等紹介

ウェルズ,スペンサー[ウェルズ,スペンサー][Wells,Spencer]
1969年生まれ。アメリカのテキサス州で育つ。集団遺伝学と進化論を専攻し、1994年にハーバード大学で博士号を取得後、博士研究員としてスタンフォード大学に移る。ルカ・カヴァッリ・スフォルツァのもとで手がけた中央アジアの人口集団が示す遺伝的特質に関する研究は、1999年に英国のオックスフォード大学に移ってからも続けることになった。また、ウォルター・ボドマー卿の指導のもと、集団遺伝学の研究グループを率いる。その後、米国系バイオテクノロジー企業で集団遺伝学研究の責任者となり、現在はバイオ産業のコンサルタントとして、またハーバード公衆衛生大学院の客員教授としても活躍している。英国のイースト・アングリアに、妻と二人の娘とともに住んでいる

和泉裕子[イズミユウコ]
英国国立ロンドン大学卒。翻訳家(英語・中国語)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

3
ふむ2022/11/01

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2
人類の祖先をY染色体の変異を通じて遡る。長く経てば経つほど変異は増える――地域伝統のブイヤベースのレシピも家庭によって多くのバリエーションがあるように。ネアンデルタール人がホモサピエンスとは異人種で、人口減少して自然滅亡した話や、人類が出アフリカを果たしたのはほんの最近の五万年前だという話が、科学的な計測手法と合わせて綴られる。各大陸や地域の先住民の起源も大変おもしろい。例えば、昔は、海面が100m浅く、陸続きのところが今よりあり、アメリカにはシベリアから渡った話など。ただ、地図を参照したい箇所が多い。2018/01/21

ハイパー毛玉クリエイター⊿

1
人類の祖先を辿る1冊。主として、父から息子に受け継がれるY染色体に着目する。 類人猿が元日に生まれたのだとたとえれば、大晦日にやっとこさ現生人類がアフリカを出て各地に散らばり始めるのだそう。めっちゃ最近だなぁ。Y染色体の元祖「アダム」が現れたのは、ミトコンドリアDNAの元祖「イブ」が生きた時代の、8万年以上もあとであったということにも驚愕。そんなにもズレがあるのかと。そして、そのように時期がズレているとはいえ、アダムが生きたのもイブが生きたのもアフリカの地であったらしい。すべてはアフリカから。浪漫だ。2015/08/25

tama

1
図書館本 書架から やっぱりこの手の本借りちゃうなぁ。5万年前のアダム直系の子孫がアジア沿岸から北アメリカにまで結構高密度で分布してるってすごい話。ところで、話の内容によっては地図がすぐ見たいということがあるのですが、原書でその部分に地図がないと翻訳書でも入れないんですかね?このページに地図があったらなぁと思うことがこの本では一杯ありました。気を利かせるとコストアップになるのかな。2015/04/12

都人

0
5万年前に現在の人類の祖先はアフリカを出発した。Y遺伝子が解き明かす壮大な旅。訳が学問的すぎて読みつらい。2010/06/20

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