内容説明
「ばらばらになったプロヴァンス」はどこへゆくのか?生活の近代化、村民の流出と多種多様な人の流入、貧困と欠乏。新天地を求める新参者たちと、年老いた最後のプロヴァンス人たちが見た、変わりゆく村の姿。フランスで各賞受賞の注目作、待望の日本語版!2012年度プロヴァンス歴史書大賞、2013年度ビゲ賞、アジャクシオ文芸大賞、ボルドー市モンテーニュ賞。
目次
第3部 新たな世界(田舎に暮らす都会人たち―村落共同体から都会的な個人主義へ;村長、消防士、そして憲兵―共同体の伝統の急変;“公園”に住む;新たな世界の観光客とキャンパーたち;「文化人たち」の奇妙な世界;新旧主任司祭たち―儀礼と慣習;拡散する新たな形式の精神的・霊的生活)
第4部 統一のない村(問題だらけの現代化―社会的共存と再編成;退職者、管理職の妻そして企業経営者;話しかけねばならない人たち?;統合、貧困そして「瓦解」)
第5部 カドネで成長すること、そして老いていくこと(「小学校の先生たち」と新時代の教師たち;「ジュニア公民」の組織化と演出;子供と青少年の新たな歩み;家庭と教育:大変動;老人たちはどこへ行った?)
エピローグ(ばらばらになったプロヴァンス―猟師、羊飼い、そしてカフェの主人;文化的、精神的遺産が息づくあの場所に帰る)
著者等紹介
ルゴフ,ジャン=ピエール[ルゴフ,ジャンピエール] [Le Goff,Jean‐Pierre]
フランス国立科学研究センター(CNRS)研究員としてパリ第一大学付属のジョルジュ・フリードマン研究所に所属。1949年生まれ。専門は政治社会学
伊藤直[イトウタダシ]
松山大学准教授。1977年生まれ。宮城県仙台市出身。2009年パリ第三大学博士課程修了(文学)。専門は20世紀フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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