内容説明
グローバル化、構造改革、小さな政府―これらをめぐる日本経済三つの神話を解体し、暮らしが厳しくなった真因を明快に解く。政府の経済政策を根底から批判し、暮らしを豊かにする政策を提言する、目からウロコの日本経済論。
目次
序章 日本経済の今
第1章 経済のグローバル化をめぐる神話(人々の暮らしが厳しくなった、しかし、それはグローバル化のせいとは言えない、という話;そもそもグローバル化とは何か、その特徴についての話;中国の成長発展が日本経済停滞の因などというのはとんでもない説だ、という話 ほか)
第2章 「構造改革」をめぐる神話(「構造改革」の思想と政策は一九九〇年代の長期不況が生んだ鬼っ子である、という話;「構造改革」は、経済界(とりわけ、財界)、そしてアメリカから大歓迎される政策であった、という話
「構造改革」が不況をもたらした、現在も景気回復の足を引っ張っている、という話 ほか)
第3章 「小さな政府」をめぐる神話(「簡素で効率的な政府を実現する」という目標がなぜいけないか、という話。あわせて、日本はすでに十分に「小さな政府」である、という話;なぜ「小さな政府」がいいとするのか、政府が説明するその理由についての話。あわせて、その理由はきわめて根拠薄弱である、という話;「小さな政府」は「(国民の自己負担の)大きな政府」をもたらし、人々の生存権を侵す、という話。あわせて、それでも、「小さな政府」を目指すのはなぜだろうか、という話 ほか)
著者等紹介
山家悠紀夫[ヤンベユキオ]
現在、暮らしと経済研究室主宰。1940年、愛媛県生まれ。1964年、神戸大学経済学部卒業、第一銀行入行。第一勧業銀行調査部長、第一勧銀総合研究所常務理事調査本部長、同専務理事、神戸大学大学院経済学研究科教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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tsu55
惰性人
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