内容説明
「難しいことをわかりやすく面白く」日本語の御意見番が、日常の何気ない言葉について語る。明日誰かに話したくなる、目からウロコが落ちるエッセイ。
目次
嫁ぐ―赤縄の縁
恋文―ラブレター
兄弟序あり
いそしむ
文選一里
面接試験
日本人の笑い
人との関わり
江戸・東京の言葉
言語形成期
常識
はやり言葉
言霊
悪口雑言
あえる
舞台の名乗り
尋常性〓(ざ)瘡
随想―金田一秀穂
著者等紹介
金田一春彦[キンダイチハルヒコ]
1913年東京生れ。言語学者・金田一京助の長男。東京帝国大学文学部国文学科卒。名古屋大学、東京外国語大学、上智大学で教授、玉川大学で客員教授を歴任。東京芸術大学、ハワイ大学、北京日本語センター、NHKアナウンサー養成所などで講師を務めた。辞書、教科書の編纂、方言の研究など、日本語の第一人者として活躍。紫綬褒章、勲三等旭日中綬章など受章。1997年文化功労者。長男、次男(金田一秀穂氏)も言語学者。平成16年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mimi
8
大学時代以来の再読。言語学をかじれば知らない人はいないであろう金田一先生だが、この本を読むと日常的に使っている日本語を客観的に見つめ直すことができてとても面白い。17のテーマに沿って、ときに外国語やその文化と比べながら、日本語や日本人についてさらっと鋭い指摘がされている。一部古くなっているなと思う記述もあるが、まだまだ現在に通用することばかり。おすすめ!2014/08/15
ひな吉
3
時々マスメディアで『言葉の乱れ』なんかがささやかれています。しかし、私がこの本を読んで思ったのは、言葉は乱れてるのではなくて進化しているのだろう、という事です。TPOをわきまえ、相手を不愉快にしなければ、どの様な言葉も批判の対象にはならないのではないでしょうか?まぁ、それが一番難しいのですが•••。2011/05/10