感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
18
漫画。のらくろは聞いたことはあったけれど、こんな話だったとは!二等兵から上等兵になるまでならお話。世相が反映されています。2020/08/12
とんぼ
3
図書館 戦前の軍隊漫画だが現代にも通じるメッセージがある。のらくろは勲功をあげて昇級していくわけだが、ただ命令通りにするだけじゃなく、失敗空回りの挽回も含め、自分で考え行動する能力がある。自分勝手にも見える一方で、結局これこそ生き残るための重要なスキルだと思う。でものらくろは決して和を乱すつもりも上官を蔑ろにするわけでもない(むしろ連隊を誇りに、連隊長を尊敬している)。自分が自分が、じゃなくて常に隊のことを一番に思ってるんだよね。ほんとかわいいやつ。そして連隊長の威厳と懐の深さ。こんなん慕わないわけない。2022/06/24
印度 洋一郎
3
20世紀の日本漫画史に残る作品だが、現在は色々あって再刊もされ辛くなった。約30年ぶりに再読してみると、この一巻目はまだのらくろのキャラデザが犬っぽい。後に段々人間っぽいフォルムになっていったのだ。昭和初期の軍隊ライフを描きつつ、海賊退治というビッグイベントもあり、機関銃で原住民達を皆殺し。見開きで死体が累々と転がる中で、勝利のバンザイをしているのらくろには、価値観の隔世を感じる。山猿連隊との戦いでは、敵軍の防衛線を突破する決死隊が登場し、爆弾三勇士が子供の世界でもキャッチーな話題だった事がわかる2016/08/06
ゆきのすけ
1
筒井先生の幼少期話しに必ずと言っていいほど出て来るのらくろシリーズ。ついに読めて感激。黒人描写に時代を感じた。これが許されるなら、ちびくろさんぼなんて全然規制対象にならないでしょ、と思ってしまう。全巻読むのが楽しみ。漫画だからあっという間に読める。2011/05/06
辺野錠
0
仮名遣いとか諸々の描写に思いっきり時代を感じた。黒人を思いっきり土人って言っちゃってるのに「イェーイ、黒人差別をかんがえる会さん見てるー!?」って思った。飛行機や気球を手製で作っちゃったりそれとか自動車を操縦出来ちゃったりしてのらくろ万能過ぎ。途中で迷路や歌やのらくろの描き方がはさまれるのは子供向け漫画だなーって思った。あとさりげなく決死隊に志願した犬が死んだのはハードだと思いました。2011/12/09