「世間」自立を阻む障壁―近代民衆思想史が遺したメッセージ

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  • サイズ A5判/ページ数 243p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784862236845
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0021

内容説明

明治維新以来日本の民衆はどのような生活感覚で社会と向き合ってきたのか?危機の時代に胎動した民衆思想の核心部分とは何だったのか?時代は“自立する個性が連帯する社会”を。

目次

第1章 「世間」に依拠してきた民衆(日本人の日常生活を規律してきた通俗道徳;通俗的価値観を育成した歴史的社会的諸条件;民衆思想 二つの系譜 自生の民衆思想と民主主義的思潮)
第2章 近代日本の形成と民衆思想(生活の中から生まれた民衆思想;民衆支配に利用された通俗道徳)
第3章 戦後日本社会を実効支配した「日本的経営主義」労働者支配のイデオロギーの核に「世間」の“まなざし”(「日本的経営主義」イデオロギーと労働者支配の手法;「日本的経営主義」を成り立たせた二つの要件 日本的労務管理と労使協調的労働組合の育成;「日本的経営主義」に連動した学校序列システム;「競争と管理」で統御された日本の教育制度;民主主義の日本的偽装 保守政権を永続させた「世間」の利用)
第4章 行き詰まった日本社会・進まない東日本大震災の復興・二年経っても被災者の心に灯らない希望の灯(ME・ICT革命から始まった「日本的経営主義」破綻の兆候 労働者の使い捨て(非正規労働)と連合結成(労働組合運動の黄昏)
新自由主義(=構造改革)が現出させた格差社会)
第5章 憲法改正を阻止する力近代史を通して民主主義から学んだもの(民主的思潮が遺したメッセージ;戦後民主主義から民衆が学びとったもの)

著者等紹介

篠崎勝[シノザキマサル]
1937年3月20日生まれ。1962年一橋大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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