内容説明
目に見えないオーロラを追う南極観測隊員たち。南極と北極から同時にとんだ気球、南極大陸をひとめぐりするポーラーパトロール気球。南極史の1ページを飾る世界初の快挙。
目次
第1話 見えないオーロラを追う(オーロラX線とは;地磁気共役性とは;ポーラーパトロール気球)
第2話 南極と北極から同時に気球をとばす(南極から気球をとばす難しさ;気球をとばすための準備作業;昭和基地から気球がとんだ;南北両半球で気球が同時にとんだ;太陽を捉えた!;太陽X線バースト後日譚;昭和基地での気球観測を省みて)
第3話 南極大陸ひとめぐり(ポーラーパトロール)気球(ゼロからの再スタート;大陸ひとめぐり気球PPBをとばそう;PPB気球のドキュメント;PPBの編隊飛行を目指す;昭和基地でのPPB実験を省みて)
第4話 これからの南極気球
著者等紹介
小玉正弘[コダママサヒロ]
第1、2、6次南極地域観測隊員
小倉紘一[オグラコウイチ]
第10次南極地域観測隊員
並木道義[ナミキミチヨシ]
第34、44、45次南極地域観測隊員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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africo
3
南極での気球観測実験の本。残念ながら後書きに自ら書くように、「共著者間での意思疎通が不十分のまま冗漫、舌足らず、重複が多々」ある上、「一連の気球実験から得られた学術的成果については、既に学術専門誌等に発表されていますので、本文中での記述は最小限とし」ているため、本当に気球実験の記録のみとなっており、一般向け科学読物としては残念ながら味気がなさすぎる。この実験をしたら何がわかって、どんな発展に繋がるから観測隊が情熱を傾けるのか、今ひとつわからない。実験方法が主体なのは、自分より上のステージの方々向けだった。2021/05/24