内容説明
近代スポーツにおける「競争」は、民主主義の競争(政権交代)の本質を体現している。―「競争」をキーワードに、現代日本社会の病理を読み解く。
目次
序章 人間の生きる意味と競争
第1章 競争による興奮
第2章 学問を遊ぶ
第3章 スポーツとしての経済
第4章 スポーツとしての政治
終章 競争の現代的意味
著者等紹介
杉崎隆晴[スギサキタカハル]
1948年東京生まれ。評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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三上 直樹
1
遊びの中にある競争とスポーツの関係をひもとき、近代において民主主義とともにスポーツが成立した理由を明らかにしながら、同じく現代社会を構成する政治・経済・学問の世界にもスポーツマンシップやフェアプレーの精神が透徹されなければならないことを喝破した、博覧強記の内容。 この著者と関係の深い方がなぜ弘前市議選に立候補したのか、そして私にも一読を勧めたのか、深く理解することができましたし、まさに選挙結果が競争なき市政の縮図ですので、議員としてではなくとも何とかしなければならない問題だと思います。2015/05/23