内容説明
『風霊の舞い』―真冬の雪深い恐山へ、亡くなった幼い愛娘と夫の魂に会いに行くと言って登った女性。翌春、宇曽利湖畔で凍死しているのが発見された。『孤壁』―下北半島にある、巨大な絶壁を持つ名峰・縫道石山が生んだ純愛悲恋の哀歌。『冬の使者』―木曽谷の草深い隠者の庵にやってくる冬鳥たちの姿を絶妙の筆で描く。実事件に基づく、哀切きわまる短編。
著者等紹介
北川山人[キタガワサンジン]
本名・河合敬一。信州木曾谷山口の農家に生まれる。宇都宮大、法政大に学ぶ。JA全国連勤務後“農”の原点を求めて、みちのくの奥地で、農業高校の生徒たちと一緒に、自然を守り、土に塗れ、汗して命あるものを育てることの喜びを学ぶ。農民文学賞受賞。日本野鳥の会会員、日本自然保護協会自然観察指導員、元ユネスコ世界遺産・白神山地インストラクター、WWF世界自然保護基金日本委員会委員、「地球」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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