出版社内容情報
天皇の威を借りた時々の政治権力者により、民衆はいかに教化され、支配されたかといった言説を逆転させるべく、本書では、中世以来、天皇家との結びつきが強い山国地域をフィールドに、地域社会で特権的な地位を維持していた民衆たち
目次
1 民衆の家と天皇―家と家格の成立
2 中世の禁裏領荘園と天皇・朝廷―丹波国山国荘
3 由緒書と天皇伝承―「山国荘名主家由緒書」の世界
4 書きかわる家の歴史―「西家永代書留」と「古家撰伝集」
5 近世の民衆と天皇・朝廷
6 幕末の動乱と民衆の葛藤―山国農兵隊結成への道
7 山国隊と戊辰戦争
8 揺れる明治の勤王観―戊辰戦争後の山国農兵隊隊員たち
9 二〇世紀の民衆と天皇・国家
著者等紹介
坂田聡[サカタサトシ]
1953年生れ、中央大学文学部教授
吉岡拓[ヨシオカタク]
1978年生れ、恵泉女学園大学人文学部助教(特任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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