出版社内容情報
「神権天皇制」を支柱に近代日本が形成されてゆく過程で、ナショナリズムはどう喚起され、造形、拡大されていったのか。
内容説明
「神権天皇制」を支柱に近代日本が形成されてゆく過程で、ナショナリズムはどう喚起され、造形、拡大されていったのか―。
目次
5章 近代天皇制国家の構築とナショナリズム(討幕派はなぜ「神権天皇」を求めたのか;新しい天皇像の創出と廃藩置県;神国ナショナリズムと「征韓論」;自由民権運動とナショナリズム ほか)
6章 福沢諭吉にみるナショナリズム形成の軌跡(「独立」をめぐる危機感と悲願;福沢の「日本論」と「西洋諸国観」の転換;「アジアの盟主」への道;福沢「天皇制論」成立の軌跡 ほか)
著者等紹介
梅田正己[ウメダマサキ]
1936年2月、唐津市に生まれる。一橋大学社会学部を卒後、出版社勤務をへて72年、仲間と共に出版社・高文研(当初の社名は高校生文化研究会)を設立、高校生・高校教師を対象に『月刊・考える高校生』(後に『ジュ・パンス』と改題)の発行とあわせ教育書を手はじめに人文書の出版を続ける。81年から沖縄大学と協力して沖縄戦の戦跡・基地のフィールドワーク「沖縄セミナー」にとりくんだのを契機に、沖縄が直面する問題の書籍を数多く出版する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えとろん
16
後半で記述される、福沢諭吉が帝国主義者に変貌して行く姿はいろいろな意味で考えさせられる。2021/11/28
しんすけ
13
日清戦争に至るまでの日本の朝鮮侵略の叙述は読んで息苦しくなる。ここまで他民族の自決権をよくも否定できたものと日本人の人間性を疑いたくなる。 この事実が1980年まで韓国の為政者によって極秘裏にされていたというのも摩訶不思議でもある。 ここに至ってはすべての日本人がこの事実を認識しなければならないのでないだろうか。冷静に読めば読むほど名古屋市長の様な蒙昧な行動は絶対に許してはならないと思うからである。2019/11/01
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