内容説明
「日本刀」の「存在価値」はその内部に立ち入った者にしか明かされない。美濃・関地域の「刀の世界」に初めて立ち入り長年にわたる体験的調査に基づいて現代日本刀の製作過程、生産と流通、その価値と意味の生成、それらをめぐる社会関係を描きだす。早世した著者の、畢生の博士論文。
目次
序章
第1章 日本刀事始め
第2章 日本刀の受容の近現代史
第3章 日本刀の生産と流通
第4章 日本刀の鑑賞
第5章 鑑賞美の規則
第6章 実用性に対する認識と「科学」との出会い
第7章 日本刀を想う
第8章 日本刀を創る
終章 結論と今後の課題
資料編
著者等紹介
青木啓将[アオキヒロユキ]
1979年岐阜県に生まれる。岐阜県立関高等学校、中京大学社会学部社会学科、中京大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程を経て、名古屋大学大学院文学研究科人文学専攻博士課程後期課程満期退学。名古屋大学大学院文学研究科博士研究員、早稲田大学人間科学学術院助手。名古屋大学から博士(文学)の学位を取得。2017年1月逝去(享年38歳)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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