出版社内容情報
モースからレヴィ=ストロースにいたる人類学に、個体と集団の「幸福への思考」の大切な筋道をたどろうとしてきた著者の第?論文集。マルセル・モースからレヴィ=ストロースにいたる人類学に、個体と集団の「幸福への思考」の大切な筋道をたどろうとしてきた著者の、早すぎる遺作となった第?論文集。
序 不肖の隠し子からの手記―族的範疇の可能性
? 身体・歴史―国民国家と個体認証
? 歴史・人類学―マルセル・モースの「幸福への意志」をかんがえる
? レヴィ=ストロースの方へ―個体を超える「他者」と「他者の思考」にいかに相対するか
? 身体・歴史
?―1 指紋の社会思想史―ライプニッツからキパンデへ
?―2 犯罪者の顔写真と指紋
コラム◎所属・規律・身体
?―3 人類学の知と植民地支配の技術―一九世紀西欧から「満洲国」へ
?―4 国民国家批判としての文明論
?―5 バントゥ・アフリカ
1.バントゥ・アフリカの広がりと移動/2.バントゥ集団の多様化/3.大西洋岸諸社会の動態:コンゴ王国とその周辺/4.内陸サバンナの動態:クバ王国、ルバ‐ルンダ王国群/5.移動する社会――カメルーン、ガボンのファン系集団
? 歴史・人類学
?―1 パリ人類学会―帝政から共和制への変化のなかで問われた「人間」とは
?―2 マルセル・モース―快活な社会主義人類学者の肖像
?―3 モース人類学あるいは幸福への意志
?―4 レヴィ=ストロースからマルセル・モースへ―自然・都市・協同組合
?―5 モースにおけるマナそしてあるいは循環する無意識―「モースの呪術論」への 素描
? レヴィ=ストロースの方へ
?―1 世界はリズムに満ちている
?―2 もうひとつの豊かさの思考―レヴィ=ストロース一〇〇年シンポジウムに向けて
?―3 エピグラフの楽しみ―『食卓作法の起源』を読みながら
?―4 書評『ブラジルへの郷愁』
?―5 知の巨星、レヴィ=ストロース
1.はじめに――哲学とは異なった問いへ/2.体験から構造へ―『親族の基本構造』まで/3.神話論理への模索――『野生の思考』に向かって/4.結び――『神話論理』における世界との交歓
?―6 『神話論理』の反言語論的転回―一九五〇年代のレヴィ=ストロースの人類学的探究
1. はじめに/2.『親族の基本構造』と音韻論の直感/3.言語体系・親族体系・神話体系/4.プエブロの神話体系と神話の構造/5.『野生の思考』へ/6.おわりに――他者としての生物
?―7 冷戦期における構造の生成―レヴィ=ストロースの探究
?―8 『やきもち焼きの土器つくり』訳者あとがき
?―9 『神話論理? 食卓作法の起源』訳者あとがき
?―10 『神話論理? 裸の人』訳者あとがき
?―11 『大山猫の物語』訳者あとがき
コラム◎構造主義
古典紹介◎『野生の思考』
渡辺公三・略年譜
渡辺公三[ワタナベコウゾウ]
著・文・その他
ナシ[ナシ]
著・文・その他
ナシ[ナシ]
著・文・その他
内容説明
マルセル・モースからレヴィ=ストロースにいたる人類学に、個体と集団の「幸福への思考」の大切な筋道をたどろうとしてきた著者の、早すぎる遺作となった第3論文集。
目次
序にかえて 不肖の隠し子からの手記―族的範疇の可能性
1 身体・歴史(指紋の社会思想史―ライプニッツからキパンデへ;犯罪者の顔写真と指紋―西欧における司法的同一性の形成;人類学の知と植民地支配の技術―一九世紀西欧から「満洲国」へ ほか)
2 歴史・人類学(パリ人類学会―帝政から共和制への変動の時代に問われた「人間」とは;マルセル・モース―快活な社会主義人類学者の肖像;モース人類学あるいは幸福への意志 ほか)
3 レヴィ・ストロースの方へ(世界はリズムに満ちている;もうひとつの豊かさの思考―レヴィ=ストロース生誕一〇〇年シンポジウムに向けて;エピグラフの楽しみ―『食卓作法の起源』を読みながら ほか)
著者等紹介
渡辺公三[ワタナベコウゾウ]
1949年、東京生まれ。東京大学大学院博士課程修了。国立音楽大学助教授、立命館大学文学部教授を経て、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授、立命館大学副学長、学校法人立命館副総長を歴任。博士(文学)。2017年12月16日逝去。専攻:文化人類学、人類学史、アフリカ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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