内容説明
浪曲には、日本人の、そして人間の思いやりや勤勉さを褒めたたえる人生の応援歌がこめられている。“人間賛歌”ともいえる浪曲の心意気を示す、うなるカリスマ。
目次
第1章 浪曲師、誕生前
第2章 浪曲師、国本武春
第3章 あこがれの浪曲師
第4章 武春、はばたく
第5章 浪曲、寺子屋
第6章 特別付録CD「武春の声が聞けます」指南書―浪曲って、けっこうイケてる~!
著者等紹介
国本武春[クニモトタケハル]
1960年11月1日千葉県生まれ。母親は浪曲師の国本晴美。80年東家みさ子に浪曲三味線を師事。翌81年東家幸楽に浪曲師として入門。82年上野本牧亭にて初舞台。演劇や新作浪曲、アルバムリリース、大河ドラマ出演、アニメ主題歌などなど精力的にこなす。1996年に文化庁芸術祭賞演芸部門新人賞、浅草芸能大賞新人賞、2000年に芸術選奨文部大臣新人賞、2002年には花形演芸大賞を受賞。2003年9月から文化庁による文化交流使として米国テネシー州の大学に派遣(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fseigojp
20
友人から紹介されました R&Bと浪曲の融合を成し遂げた異才2015/09/12
rouningyou
1
国本武春著の浪曲入門本。過去の名人たちへの愛に満ちた解説で、不思議なことだがこれまでいまいちスーッと頭に入って来なかった浪曲の文句が、これを読んだ後くっきりイメージを持てるようになってきた。付録CDでは過去の名人たちのサワリの部分をコピーして聴かせる。特に勉強になるのは、掛け声の掛け方。自身のうなる浪曲に、このタイミングで「待ってました」、ここでは「タップリ」と掛けろ、と、細かく教えてくれる。2016/10/11
ワタナベ読書愛
0
2012年刊行。CD付き。これ一冊で浪曲のいろいろと、現代のカリスマ・国本武春師匠の来し方、世界観がよくわかる。奇跡の人生。過去の栄光の~凋落を辿る浪曲界の大御所たちと過ごした勉強の日々。両親が芸人という家庭環境。自分が主役で目立って、お客さんに喜んでもらいたいという情熱。素晴らしい仲間たち…全部が浪曲を普及させるために設定されたとしか思えない人生。うなる人と曲師のソウルメイト的関係も理解でき、芸人の人生のあこれが喜怒哀楽こもごも、胸に迫る。読みやすい親切設計。豪華なCD。自宅に演芸場が来た感動がある。2022/07/20