内容説明
国として認められず、紛争により廃墟ばかりが残った未承認国家。チェルノブイリ原発事故で生まれた大規模な廃墟都市。何もなく、何かがある…幽幻たる風景に出会う旅。
著者等紹介
星野藍[ホシノアイ]
グラフィック&UIデザイナー、写真家、書道家。福島県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
内島菫
24
「未承認国家」という耳目を集めるような言い回しに惑わされずに本書の写真を見れば、国家の定義自体、人為的なとってつけたようなものだということがよくわかる。未承認であろうとなかろうと、かつての人為的なものが人為から外された行き着く先である廃墟には、独特の雰囲気と凄みがある。ただ、復元という再び人為的な手の入ったナヒチェヴァン自治共和国の山頂の遺跡には、やはりそうした独特の雰囲気と凄みが薄れていて、かえって周囲の茫漠たる風景の方が凄かった。2020/07/04
すけまる
13
未承認国家を始めとした色々な国の廃墟写真集。行くのに苦労したことが伺える。朽ち果てた建物はまるでゲームのCGのよう。かつて繁栄し、そして廃墟にならざるを得ない事情がそれぞれにあったことが伺える。私自身台湾の十三層遺址に行ってから廃墟の魅力を肌で感じたが、その建物内は立ち入り禁止だった。許可を得てるかどうかは不明だが、中が見れたのは嬉しい。ルーマニアのコンスタンツァという街にあるカジノの廃墟がお城のようで最も魅かれた。あとソ連のロシアンウッドペッカーがその存在意義にも魅了される。2019/10/03
大島ちかり
11
見たことのない廃墟に、余韻が残る風景。 国の説明や出会った人の印象の感想がとても上手。もう一度読もう。2023/07/21
arisaka
10
東欧の未承認国家をメインに日本周辺の国々の廃墟の写真集。東欧の乾いた茶系の廃墟群もいいが、韓国のスケートリンクの成れの果てや、日本の朽ちた軍用機の佇まいが印象に残った。2018/02/01
kaida6213
8
海外編。海外だとなんとなく旅行感が出てしまう。ので、国内編のほうがより秘境感が出るのか。2025/06/01
-
- 和書
- 心易入門