出版社内容情報
すべてのサイコ・スリラーの先駆けとなった『サイコ』ができるまでを完全ドキュメント!
サー・アンソニー・ホプキンス、ヘレン・ミレン主演の20世紀FOX映画(日本公開は2013年春)の原作となったノンフィクション、待望の復刊!
本書は、あらゆるサイコ・スリラーの先駆けである『サイコ』ができるまでの内幕を余すところなく伝えたノンフィクションで、作者のレベロは、映画史上もっとも大胆不敵にして、もっとも影響力のある一作がこの世に生を受けるまでの舞台裏に迫っています。
ヒッチコックの個人ファイル及び、スターやライターや技術スタッフとの微に入り細にわたるインタビューによって、さすがは巨匠とうなるヒッチコックの現場での斬新な視点に肉薄しています。
レベロの入念なリサーチで構成される本書は、われわれが知りたい『サイコ』ができるまでのすべてを網羅。この映画の原作小説のヒントとなった恐るべき猟奇事件を発端としつつ、その小説が脚本になっていく様子や映画の製作前段階(ルビ:前段階=プリ・プロダクション)、撮影の本現場、編集など製作の後段階(ルビ:後段階=ポスト・プロダクション)、そして最終的な評価に至るまでの詳細を伝えてくれています。レベロの完璧で苦労がにじみでた筆致は、ヒッチコックの演出タッチにも匹敵し、ヒッチコックを思わせるようなディテールをゆるがせにしない筆の冴えによって、ヒッチコックがこの映画作りでいちばん大切にしてきたものを解き明かす、必読の内容となっています。
原書『アルフレッド・ヒッチコック・アンド・ザ・メイキング・オブ・サイコ』に寄せられた賛辞
『サイコ』に関する本書を読むのは、『サイコ』を観るのと同じようにおもしろく、それはもっぱらスティーヴン・レベロの筆の冴えによる
―――ニューズウィーク
"・・・一本の映画製作の完全記録・・・この映画が持っていた、もともとの衝撃度がそのまま読者に伝わってくる"
―――ニューヨーク・タイムズ
"作者のレベロは、この映画製作に参加したほとんどすべての人の話を聞き、その結果、映画ファンにとっては垂涎の書であるばかりか、『サイコ』マニアも喜ばせてくれる一冊となった"
―――ワシントン・ポスト書評欄
スティーヴン・レベロの報酬を度外視した仕事ぶりには、頭が下がる思いだ。作者は、ヒッチコックのこだわりに勝るとも劣らない細部へのこだわりを見せる
―――フィラデルフィア・インクワイアラー紙
【著者について】
スティーヴン・レベロ
スティーヴン・レベロは、『リール・アート:銀幕の黄金時代の偉大なポスター』(原名省略)の作者でもある。『L.A.スタイル』の寄稿編集者でもあり、彼の映画や映画人に関する記事は、『プレミア』、『GQ』、『ムービーライン』、『プレイボーイ』、『インタビュー』、『シネファンタスティック』、その他、多くの出版物をにぎわしている。現在はカルフォルニアのサンタモニカ在住。
内容説明
本書は、あらゆるサイコ・スリラーの先駆けである『サイコ』ができるまでの内幕を余すところなく伝えたノンフィクションで、作者のレベロは、映画史上もっとも大胆不敵にして、もっとも影響力のある一作がこの世に生を受けるまでの舞台裏に迫っている。ヒッチコックの個人ファィル及び、スターやライターや技術スタッフとの微に入り細にわたるインタビューによって、さすがは巨匠とうなるヒッチコックの現場での斬新な視点に肉薄している。レベロの入念なリサーチで構成される本書は、われわれが知りたい『サイコ』ができるまでのすべてを網羅。この映画の原作小説のヒントとなった恐るべき猟奇事件を発端としつつ、その小説が脚本になっていく様子や映画の製作前段階、撮影の本現場、編集など製作の後段階、そして最終的な評価に至るまでの詳細を伝えてくれており、レベロの完璧で苦労がにじみでた筆致は、ヒッチコックの演出タッチにも匹敵し、ヒッチコックを思わせるようなディテールをゆるがせにしない筆の冴えによって、ヒッチコックがこの映画作りでいちばん大切にしてきたものを解き明かす、必読の内容となっている。
目次
第1章 耐えがたい真実―エド・ゲインの残虐行為
第2章 小説―拝啓ロバート・ブロック様
第3章 監督―アルフレッドの災難
第4章 契約―ヒッチコックの計略
第5章 書き直しにつぐ書き直しの脚本
第6章 プリプロダクション―撮影所
第7章 撮影開始―プロダクション・ナンバー九四〇一、ヒッチコックの「三十日映画」
第8章 ポストプロダクション―撮り直し、微調整、優柔不断
第9章 『サイコ』の取扱い説明書
第10章 公開後の衝撃―世界は狂人と化す
第11章 『サイコ』の余波
著者等紹介
レベロ,スティーヴン[レベロ,スティーヴン] [Rebello,Stephen]
『L.A.スタイル』の寄稿編集者でもあり、彼の映画や映画人に関する記事は、『プレミア』、『GQ』、『ムービーライン』、『プレイボーイ』、『インタビュー』、『シネファンタスティック』、その他、多くの出版物をにぎわしている。現在はカリフォルニアのサンタモニカ在住
岡山徹[オカヤマトオル]
翻訳家。コラムニスト。作家。東京生まれ。慶応大学英文科卒。ジャパンタイムズの姉妹紙「週刊ST」のシナリオ対訳形式の映画欄を30年にわたって担当
谷川建司[タニカワタケシ]
1962年生まれ。早稲田大学政治経済学術院客員教授。映画会社勤務を経てフリーの映画ジャーナリストとして独立。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。1997年に第一回京都映画文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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