• ポイントキャンペーン

何がおかしい―笑いの評論とコント・対談集

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861911866
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0076

内容説明

笑いを尖った鉛筆で刺す!らもファンに捧ぐ、らもさんの最後の連載評論「笑う門には」、全文掲載。

目次

オープニングコント『父兄参観』
笑いの東西
笑いの構造
笑いの系統
差別と笑い
続・差別と笑い
桂枝雀師匠のこと
貧者、貧を嘲う
誤作動と笑い
恐怖・狂気・絶望・笑い
未発表原稿「物言えば」
漫才『こいつはこわい』
対談「演劇で夜まで遊ぼう」
コント集『親孝行』『じいちゃんの“ほー”が聞こえる/お好み焼屋編』『戦争』
対談
コント集『芸術』『パンク』『モーションシリーズ』『電話相談室』『寿司屋』『フォーカス』『エロチシズム』『家庭の崩壊』『初夢』『食料問題』『忘れもの』『家風』『もち』『関西人撲滅協会』『出身地』『スモウ』『元気』『人生』『空』
らもさんのコントについて
『どんぶり5656』と『なげやり倶楽部』
中島らもがマスコミに遺した最後のインタビュー
賑やかなギター

著者等紹介

中島らも[ナカジマラモ]
1952年、兵庫県生まれ。作家、ミュージシャン。作家として『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞受賞。『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞長編賞受賞。音楽活動も精力的に行い、96年にはロックバンド「PISS」結成。解散後は新バンド「らも&MOTHER’S BOYS」で作詞作曲、ヴォーカル&サイドギターを担当した。2004年7月26日、階段からの転落事故による脳挫傷、外傷性脳内血腫のため死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナクマ

42
心に残るヒーロー、中島らもの笑い評論・対談集。路地裏から、高さ3センチメートルの地べたから「いいんだぜ」と愛を叫ぶ/モゴモゴ呟く(CD付き)◉いま生きていたら…を夢想する。核心を衝く名文を散発していたか、妙な象徴に奉りあげられていたか、虚ろな眼の日々が増えているだけか。でっかい旗を振りまわして大衆を先導する姿は想像できないが、在りし日のライブに参じて煽動されたかった。◉世の中は、分立した三権だけで運営されているわけではない。多くの個人と同様にらももまた傍流だと思うが、ロングテールに潜む反骨ミームを侮るな→2020/04/20

katoyann

25
未完の連載も含めた笑いに関する考察をまとめた遺稿集。笑いには差別構造が含まれるという指摘は刺激的だ。つまり、劣位にあるものを優者が笑うという構造があるという。確かにコントにしても漫才にしても、その人のズレや非常識を笑うパターンがあるわけで、なるほど、と思った。また、デペイズマンという型の笑いもあるらしい。それは、その場にはあるはずのないものが突然出てくるというシュールだという。リリパットアーミー、せっかく京都に住んでたときがあったのに見られなかった。惜しい天才を亡くしたとつくづく思う。2021/10/15

みゃーこ

20
自分と戦いつつ、周囲を元気づけた人生…それがらもさん。らもさんの笑いの極意、「笑いとは差別である」「ぶどう理論」、シュールリアリズム(デペイズマン理論)、そして「笑いとは緊張と緩和である」といって笑いを理論として完成させた「桂枝雀」との対話の後「あの人はあんなに笑いを理詰めで考えたら長持ちしない」との予想通り自殺する。「笑いとは人間の業を嘲笑するものであって楽しいものではない」と立川談志は言う。面白いものがないなら作ればいい…それがバネになる、鬼才らもさんの笑いの2012/11/15

jjm

11
「笑いとは優者の劣者に対する優越的感情(=差別)の爆発である」「SWのR2-D2,C-3POのトンマな動作は不具者のカリカチュア」このような考えもあると初めて気づかされた。笑いの一要素としてデペイズマン(≒違和感)が挙げられている。NHKこどもの哲学「なんでウンコでみんな笑うの?」の回でも取り上げられていたが、便器にウンコがあってもおかしくない、一方で滑り台の上にあればおかしい。便器にウンコがあるのを一人で見てもおかしくないが、みんなでみるとおかしく感じる。環境の違和感を思い出した。2021/11/03

takao

5
ふむ2024/03/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/393846
  • ご注意事項

最近チェックした商品