キム・ギドクの世界 野生あるいは贖罪の山羊

キム・ギドクの世界 野生あるいは贖罪の山羊

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  • サイズ A5判/ページ数 289p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784861910067
  • NDC分類 778.221
  • Cコード C0074

内容説明

ベルリン、ヴェネチア、世界の映画祭を次々制覇。韓国映画界の奇才、キム・ギドク監督。その世界を完全解析した、全世界初のオフィシャル・ブック。遂に日本上陸。

目次

1章 キム・ギドクが語る(インタビュー1 キム・ギドクの告白 軟弱な男の、ぞっとする力;キム・ギドクが書く、『キム・ギドク正伝』―映画は私にとって闘いである;キム・ギドクが唯一認める評論家による作家論 キム・ギドクをのぞき見る―あなたの罪意識を楽しむがいい ほか)
2章 キム・ギドクを読む・作品論(『悪い男』もうもとの場所に戻してください。あるいは肉体と魂の倒錯症;『サマリア』主人公は父親だ。無能な存在…父親;『空き家』(原題)チョン・ソンイル、キム・ギドクに会う「私は10年間自分の路線を守り通した」)
3章 そしてキム・ギドクを語る(特別対談 キム・ギドクvs宮台真司 『春夏秋冬そして春』私の映画は観客と完成させるパズル;インタビュー3 俳優・スタッフが語る、監督または人間キム・ギドク「限界と思う地点から突破するのがキム・ギドクだ」)

著者等紹介

チョンソンイル[チョンソンイル]
映画評論家。月刊『キノ』の編集長(1995 2000年)、ソウル短編映画祭執行委員(1994 1997年)と国際映画祭プログラマー(2000年)を務める

秋那[チュナ]
1972年東京都生まれ

南裕恵[ナムユヘ]
1974年生まれ。立命館大学国際関係研究科博士前期課程修了。立命館大学、神戸女学院大学非常勤講師
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感想・レビュー

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lily

115
「アリラン」を観てキムギドク監督にルソーとソローのハイブリッドを感じた私の興奮が冷めぬうちに彼の20作品を観賞した。常に社会の闇の中の人間の孤独、悲しみ、踠き、傷を惜しみなく直接的に抽出できる唯一無二の監督だ。世界的な賞も総なめしているが、ここに記すのは栄光ではなくアリランにも映し出す監督自身の苦悩と孤独と生への圧倒的な熱量だ。最終学歴中卒で、10代で銃を作り、聖書しか読書はしたことなく、32歳まで映画も観たことなかった人間が脚本も自ら書く世界的な監督になった。どうして関心を示さずにいられるだろうか?2020/02/27

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