出版社内容情報
変わったといわれる1年生。その気持ちをつかんで接するにはどうしたらいいのか? 学級担任のほか、教育学や心理学の専門家、保健室、学童保育など多彩な切り口でいまの子どもたちの現状を詳しく分析し、これからの学級づくり・授業づくりのスタイルを提案。充実した実践集は日々の授業にすぐ役立つ。学級担任必携の書。
発達論から子どもの「いま」を見る 伊藤隆二
学ぶよろこびを子どもたちに 今泉 博
幼児教育と小学校教育の間をつなぐ 汐見稔幸
子どもたちに三次元の力を 井出良一
一年生の担任たちへ──いま子どもたちに伝えたいこと・学ばせたいこと 土佐いく子ほか
【実践】白須富夫・森川和子・佐久間 徹・石原清貴・鈴木隆司・雨越康子
出会いの日にクラスのルールを指導/友だちと過ごすたのしさを実感できる教室に/話す力・聞く力が授業・学級づくりの鍵/身近な自然へはたらきかけ自然から学ぶ/ゆっくりじっくり数の認識を育てる/ものづくりのたのしさを子どもとわかち合う/一年生から家庭学習の習慣を
一年生の心理学──子どものやる気を育て、勇気づける 坂本洲子
Q&A 一年生担任の悩みに答えます 金田一清子
一年生の学力 岸本裕史
教師の仕事をゆたかにする──宮澤賢治に学ぶ 吉田六太郎
教室の心理学 河崎 睦
詩から読みとる一年生たちの世界 今宮信吾
保健室の子どもたち 背戸恵子
学童保育の四季──異年齢集団のなかで、あそび、学び、育つ子どもたち 富岡松江
子どもデータファイル 編集部
四十五年間「子ども研究」を続けてきた私の結論は、子どもの発達のリズムは、自然(宇宙)のリズムに合致しているのであって、それを無視した促成栽培的教育は、かりに即効性はあっても、長い目で見ると、子どもを台なしにするというものだった。(中略)
人類は自然を壊して文明を築いてきたが、その文明を勧めたのが「悪しき教育」であった。自然を壊せば人類も滅びる。それは神の摂理に反しているからである。
小学校一年生は天真爛漫である。私はこの子らに神を見る。急がず、あせらず、この子らに頭を垂れ、その人間的発達の「根」がゆたかに育つ配慮を十分にしつつ、自分もこの子らとともに育つこと、それが一年生の担任教師の最良の努めだ、と私は思っている。(伊藤隆二)
学級づくり・授業づくりの決定版!
目次
いまどきの子ども・論(発達論から子どもの「いま」を見る―じっくり「根」を育てよう;学ぶよろこびを子どもたちに―想像をかきたてる授業を ほか)
実践的・一年生の研究(出会いの日にクラスのルールを指導;友だちと過ごすたのしさを実感できる教室に ほか)
一年生とどう向き合うか(一年生の心理学―子どものやる気を育て、勇気づける;Q&A一年生担任の悩みに答えます ほか)
もっと知りたい!子どもたち(ことばを吐きだせ・心を出せ―詩から読みとる一年生たちの世界;保健室の子どもたち―子どもの声を「聴きとれる」教師に ほか)
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- 御庭番の明治維新