内容説明
格差が広がるなかで市民の力によって地域社会をどう再生させるか、自治の原則と公共政策を問い直す。
目次
序論 新しい公共と自治をめぐる論点
第1部 地域社会の危機と再生(「ワーキングプア」から「無縁社会」へ―見えてきたこの国のかたち;「反貧困」―新たな市民活動のうねり;縁絶社会と「子縁」の可能性;地域再生と農の力;地方という物語―地域は社会がつくる;沖縄―自治の挑戦)
第2部 自治の現場、自治体の現場(公共を担う官民パートナーシップ;災害ボランティアから見る新しい公共のかたち;ホームレスの自立を支える自治体と市民の連携―排除型社会から包摂型社会へ;低酸素社会の実現と市民参加;「漂着ごみ」に見る古くて新しい公共の問題;公民協働に支えられた予防的健康福祉サービス―フィンランドの事例から;地方分権改革後の自治体職員像―自治体コーディネーターの提唱)
第3部 問われる自治の仕組み(「裁判員型」市民参加を通じた自治体政策の形成―和光市の大規模事業検証会議を事例として;転換期における自治体総合計画の課題と展望―三鷹市第四次基本計画の策定から;小規模自治体における職員と住民の協働―那須烏山市の総合計画をめぐって;逃げ代表性における政治的意思決定への住民参加;韓国の地方自治における住民参加の仕組みと課題;市町村総合行政主体論と「平成の大合併」―市町村自己完結主義の批判と「総合性」の擁護)
著者等紹介
寄本勝美[ヨリモトカツミ]
1940年、和歌山県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得退学、博士(法学・京都大学)。早稲田大学政治経済学術院教授
小原隆治[コハラタカハル]
1959年、長野県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得退学。早稲田大学政治経済学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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