内容説明
強磁性共鳴の現象と実験方法、共鳴式の近似解と厳密解を解説。混沌としている強磁性共鳴の共鳴式を体系化し、他の分野の研究者が強磁性共鳴によって磁気異方性の測定を容易にした。測定条件を3つの要素、磁気異方性の形(立方晶、一軸結晶、斜め異方性)、試料の形状(球、細線、薄膜)、磁場の回転面、を変えて共鳴条件を求め、それらに対応する具体的な実験データも併せて掲載した。
目次
第1章 強磁性体と磁気異方性
第2章 強磁性共鳴と共鳴式の進展、長所と短所
第3章 強磁性共鳴の測定装置
第4章 共鳴式のKittel‐Kohmoto近似解
第5章 共鳴式のSmit‐Beljers厳密解
第6章 共鳴式の異方性磁場などによる近似解
付録 立方晶(111)膜の詳しい扱い
著者等紹介
河本修[コウモトオサム]
1973年東北大学大学院工学研究科修士課程修了。TDK開発研究所、米国アラバマ大学MINT研究所、岡山大学教養部、同大学理学部を経て、岡山大学大学院自然科学研究科准教授・工学博士。専攻は非平衡物質物理学、磁性物理学。日本金属学会技術開発賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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