内容説明
3人に1人が生活保護の町「あいりん」―この町だからこそ、とりわけ大切だった。進まない景気回復、増えるワーキングプア、この町はもはや「特別」ではない。ムダの削減、大いに結構。ただ知ってほしい。「子どもの家」がやってきたことを。救った命、初めての目標、初めて知った働くことの大切さ。考えてほしい。事業廃止が本当に経費削減につながるのかということを。
目次
1 はじめに―地域と子どもの絆を断ち切らないで
2 放課後対策の実際―大阪市の3つの事業
3 支援者へのインタビュー(1)山王こどもセンター―楽しい時は一緒に笑い、悲しい時はここに来て泣いてもいいんだよ こころを癒す場所だから、将来の夢と希望を育てる場所だから
4 支援者へのインタビュー(2)じゃがいも子どもの家―ともに育つ、ともに生きる、みんな一緒の“場” インテグレーションの実践
5 支援者へのインタビュー(3)ハヌルこどもかい―こころは空より大きいぞ!!こころは空をとべるぞ!!青い空に両手を広げてつかんでみよう、自分の躯、こんなに重くて暖かい
6 支援者へのインタビュー(4)こどもの里―生まれてきてよかったね!生まれてきてくれてありがとう!生き抜こうとする力を持つ子どもたちが創り出した「居場所」
7 まとめ―「子どもの家事業」から見える、現代社会の子ども支援の課題
8 おわりに―支援者たちのあの熱い想いを伝えたい
著者等紹介
田中聡子[タナカサトコ]
県立広島大学保健福祉学部人間福祉学科准教授。龍谷大学大学院博士後期課程修了、博士(社会福祉学)
西村いづみ[ニシムライズミ]
県立広島大学保健福祉学部人間福祉学科講師。筑波大学大学院修士課程修了、修士(教育学)
松宮透高[マツミヤユキタカ]
県立広島大学保健福祉学部人間福祉学科講師。日本社会事業大学大学院博士前期課程修了、修士(社会福祉学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまゆ