内容説明
西洋文明は大航海に始まり、侵略・奴隷制・植民地支配を経て人類で最初に工業化に成功し、軍事・通貨・技術・マスコミ・イデオロギーの覇権によって世界を支配してきたが、購買力平価でみた西洋の経済規模は今や世界の3分の1に減り、非西洋の経済規模は世界の3分の2を占めるように成長してきた。250年遅れて東洋の巨大国中国も平和発展に徹し工業化に成功した。その結果、この500年の西洋による世界支配が終焉を迎えている。「脱亜入欧」で近代化に成功した日本に「脱欧返亜」を薦め、東洋文明の再興と人類の民主化を共に推進することを提案する。
目次
第1章 人類はどこから来てどこに向かうのか
第2章 人類の進化史に見る発展の法則と方向性
第3章 中華文明の平和的再興
第4章 しのぎを削る米中、勝者はいずれか
第5章 中国は「王道」「覇道」のいずれを歩むのか
第6章 日本は「西」なのか「東」なのか
第7章 東亜(運命)共同体
著者等紹介
徐剛[ジョゴウ]
立命館大学教授。中国江蘇省生まれ。中国の大学を卒業後に1983年に大阪大学に留学。博士号取得後に大阪大学助手、講師。1996年に立命館大学助教授、2001年に同教授。その間、ハーバード大学、マイクロソフト研究所、東京大学等で客員研究員。1998年に3次元ビジョンに関する日本語の最初の教科書を出版。2000年に大学発ベンチャー「Kyoto Robotics」を起業、3次元ビジョンと知能ロボットの製品開発と市場開拓を牽引。20年間社長を務めたあと、2021年に日立製作所に同社を譲渡。2022年今後の人生を東アジア主義者として送ることを決定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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