内容説明
アヘン戦争に始まる中国の近現代の145年の歴史上で活躍した中国で初めて刊行された新聞『循環日報』の記者王韜に始まる400人の中国を象徴する名記者たちを記録するシリーズの第一巻。本書は20人の記者の伝記を収録した。中国で初めて刊行された記者の伝記の邦訳である本書は中国の新聞事業史・中国の社会の変化などを理解するのに欠かせない一冊となるだろう。
目次
新聞・雑誌の政治評論の開拓者 王韜(おう・とう 1828‐1897)
『万国公報』の魂 蔡爾康(さい・じこう 1851‐1921)
西洋の学問を中国に取りこんだ「西学東漸」の先駆 厳復(げん・ふく 1854‐1921)
民国時代の北京新聞界の元老 朱淇(しゅ・き 1858‐1931)
傑出した職業ジャーナリスト 汪康年(おう・こうねん 1860‐1911)
家財を投げ打ち民衆のために新聞発行 彭翼仲(ほう・よくちゅう 1864‐1921)
公のために「直言」をいとわず 英斂之(えい・れんし 1867‐1926)
湖南省言論界一の健筆 唐才常(とう・さいじょう 1867‐1900)
清末民初の新聞政治評論家 章太炎(しょう・たいえん 1869‐1936)
人民の中の先覚者 陳少白(ちん・しょうはく 1869‐1934)
民国初期の北京新聞界の「怪傑」 劉少少(りゅう・しょうしょう 1870‐1929)
義侠心に燃えた女性ジャーナリスト 唐群英(とう・ぐんえい 1871‐1937)
海に身を投じた烈士 楊篤生(よう・とくせい 1872‐1911)
新聞発行のために私財を投げ打つ 卞小吾(べん・しょうご 1872‐1908)
新聞を創刊し維新を推進 梁啓超(りょう・けいちょう 1873‐1929)
マスコミ刷新の牽引者 狄楚青(てき・そせい 1873‐1941)
口語体新聞の先駆者 林白水(りん・はくすい 1874‐1926)
革命世論の旗手 陳去病(ちん・きょへい 1874‐1933)
傑出したマスコミ事業者 汪漢溪(おう・かんけい 1874‐1924)
革命党の大文豪 陳天華(ちん・てんか 1875‐1905)
著者等紹介
柳斌傑[リュウヒンケツ]
1948年生まれ。中国社会科学院研究生院哲学系卒。清華大学新聞与伝播学院院長、中華人民共和国国家新聞出版広電総局新聞出版総署署長、国家版権局局長、中国共産党第17回中央委員会委員
李東東[リトウトウ]
1951年生まれ。中国社会科学院大学院新聞系卒。中国作家協会会員。中国新聞文化促進会第6回理事会理事長、全国政治協商会議委員
加藤青延[カトウハルノブ]
NHK解説委員。1978年NHK入局。香港支局長、北京支局特派員、東京国際部デスク、北京支局長、東京アジアセンター副部長を歴任。中国総局長などを経て、2006年より現職
渡辺明次[ワタナベアキツグ]
梁祝文化研究所所長。1941年生まれ。中央大学文学部哲学科卒、北京外国語大学国際交流学部修了。高校教諭、湘譚大学日本語教諭を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 二十四の瞳 角川文庫