内容説明
日中平和友好条約締結を背景に、日本の対中ODAで北京に開かれた「大平学校」。故大平正芳首相が設立に尽力した、中国における日本研究・日本語教育の拠点として知られる。1980年の開設から5年間で91人の日本人講師が派遣され、延べ600人の中国人日本語教師を育成した。本書は「大平学校」研究家である著者が、両国関係者への綿密な取材をもとに、同校が日中教育文化交流ひいては日中関係にもたらした影響について考察、その全貌を初めて明らかにする。条約締結40周年を迎え、日中関係再構築への道標を示す貴重な一冊!
目次
第1章 中国における言語教育の歴史的変遷(外国語教育のあり方を問う研究;外国語教育の歴史的変遷 ほか)
第2章 大平学校の設立前史(大平学校設置以前の中国における日本語教育の実態;戦後日本の日本語普及活動の展開 ほか)
第3章 大平学校の開校とその教育活動(大平学校の開校準備;大平学校の教育活動 ほか)
第4章 大平学校の日本人講師の諸相(日本人講師の経歴と大平学校赴任のきっかけ;中国での教育実践と異文化体験 ほか)
第5章 大平学校と研修生のその後(大平学校のその後;修了生たちと中国における日本語教育の質的変化 ほか)
著者等紹介
孫暁英[ソンギョウエイ]
1979年中国山西省生まれ。2006年天津外国語大学大学院修了、同専任講師を経て2007年から2年間中国教育部国際合作・交流司に出向。2009年より早稲田大学大学院に留学し、2015年に博士学位(教育学)を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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