内容説明
大地を砕く原子爆弾の衝撃の中、病気の母親のために買い求めたところてんが入ったアルミのボウルを、死んでも手放さなかった少女!戦地のアジアから無事帰還した少女の父親は、全ての家族を奪われた悲しみと自分がアジアの人びとの幸せを奪った後悔に苛まれながら、核に汚された長崎の地で生きなければならなかった!世界は、「死ぬも地獄、生きるも地獄の核戦争の不幸」を、三度繰り返さない覚悟を!
著者等紹介
鶴文乃[ツルフミノ]
1941年、長崎市生まれ。1945年8月9日、長崎原爆投下により、父と長兄が犠牲となる。私立高校教師、民間放送局(福岡市)に勤務。結婚後、タイ国、フランスに滞在。帰国後、長崎に拘って執筆活動を始める。「平和の鐘・一振り運動」を国内外に展開。毎年、「広島、長崎、福島を伝える朗読とミニコンサート」を実施中。2000年、第6回、平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞受賞。日本ペンクラブ会員、IWA(国際的作家とアーチスト協会)会員、ルクセンブルグ大公国「平和の谷」後援会委員
大隈博[オオクマヒロ]
中国語訳者。1968年12月生まれ。茨城大学、学習院大学大学院にて、古代中国史を専攻。大学在学中に、中国の北京師範大学へ語学留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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