内容説明
著者は外務省で長年中国外交に携わり、北京・広州・大連・重慶など各地での勤務経験も豊かなベテラン外交官。1978年10月の〓(とう)小平訪日では通訳を務め、面識を得た中国各界の要人も少なくない。中国との関わりの中で得た体験や情報をもとに、日本と中国をつなぐ漢字文化の奥深い世界を軽妙に明かす。
目次
第1章 日本と中国の漢字表記とその文化的背景―こんなにある、漢字が日中をつなぐ行事・風習
第2章 中国文化の神髄―中国人が大切にするシンボルや伝統を知ろう
第3章 民族、国情、語法による表現の特色―同じ漢字でも日中で意味や用法の異なることば
第4章 社会主義中国と高度経済成長下の日本における特徴あることば―現代中国の制度・国内事情を反映したことば
第5章 中国の急速な経済発展に伴う新しい現象と表現(1)政治、経済―改革開放後の中国社会を反映したことば
第6章 中国の急速な経済発展に伴う新しい現象と表現(2)文化―八〇年代以降の文化現象を反映したことば
第7章 中国と日本の新語にみる新しい時代―ことばの交流から生まれる新世代の日中の文化
著者等紹介
冨田昌宏[トミタマサヒロ]
1947年10月生まれ。1970年神戸市外国語大学中国学科卒、外務省入省。外務省本省において、アジア局中国課、国際情報局分析二課での勤務を歴任。北京・広州・大連・マレイシア・ペナン・米国ニューオーリンズでの勤務を歴任。2004年~09年、在重慶総領事。2009年~11年、外務省外交史料館長。2011年3月退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。