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内容説明
本書の原点は中国東南地域社会の墓・葬儀のフィールドワークに始まる。経済発展のなかで生きた漢族の葬儀・死後祭祀を歴史・階層・観念から照射し、墓にとりまく霊魂観、他界観、祖先観の特徴を言明。1980年代後半から30年近く続けた緻密なフィールドワークと分析はその地域に止まりなく、漢族全体研究にも一石を投じる民俗誌である。本書は第16回華人学術賞の受賞作品。
目次
序論 課題と方法
第1部 葬儀と葬法の解読(階層と葬儀;葬法とその変遷;葬儀葬法と霊魂)
第2部 死後祭祀と祖先観(死の正統性と非正統性;「中元節」の主役;死後祭祀の深層)
第3部 墓と墓地の深層(墓・墓地の形態;墓と「風水」;墓地と他界)
終章
著者等紹介
何彬[カヒン]
中国北京市生まれ、政治動乱の年代に工場で働きながら父親に日本語を教われ、技術翻訳者を目指した。大学入学受験制度が回復された後、北京師範大学外国学部日本語専攻に入学。卒業して三年間大学の日本語教師を務めた後、再び大学院に入学。日中民俗の比較研究が研究テーマ。修士在籍中に日本へ二年間「公派」留学。日本民俗学研究史、日本の両墓制を研究。帰国して博士後期に入学、文学博士学位取得。東京大学東洋文化研究所外国人研究員等を経て、1998年に東京都立大学文学部副教授として就職、2007年首都大学東京人文社会系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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