出版社内容情報
福島復興の光と影--。
時間の経過とともに福島原発事故はローカルな問題となり、忘却の忘却が進むことで事故はなかったことになりつつある。
都市計画、コミュニティデザイン、社会学など多様な観点から、福島の復興に関する多彩な原風景と現風景を提示し、福島の問題を当事者として経験する手がかりを供する。
内容説明
福島復興の光と影―。時間の経過とともに福島原発事故はローカルな問題となり、忘却の忘却が進むことで事故はなかったことになりつつある。都市計画、コミュニティデザイン、社会学など多様な観点から、福島の復興に関する多彩な原風景と現風景を提示し、福島の問題を当事者として経験する手がかりを供する。
目次
序章 福島復興の光と影―本書の目的と意義
1 福島の原風景と現風景から課題を探る(戦後の原風景と復興ごっこ;地域デザイン学は「原発事故」にどう向き合うか―訴訟にみる被害に対応する修復的実践からの示唆;原子力災害に対して住宅政策が分有すべき責任を問う―長期避難生活の連続的な安定性の保障に向けて;福島県民の原発事故からの復興への評価とその規定要因;見えないものを語る―生者の国で言葉を紡ぐ意義)
2 福島の原風景と現風景を解き明かす(浜通りの原風景・現風景―寒村からエネルギー供給基地へ、事故発生からイノベーション・コーストへ;原発被災後のまちなかにおける再建と空き地の状況―南相馬市小高区、浪江町、富岡町の比較から;避難先から故郷への「通い」―原発事故から一二年が経過した富岡町の事例を通して;原発避難者特例法の運用実態と自治体の認識―避難者の住民としての法的地位に関する研究;広域避難者に対する支援の取り組みと課題―当事者による支援団体の事例から)
3 福島の原風景と現風景を語り伝える(「被災地」福島十二人の12年―帰還住民・移住者の今を取材して;原発事故被災地から“つながり”を考える―「ならは百年祭」(双葉郡楢葉町)を事例に
原子力災害によるまちの喪失と再生―「浪江まち物語つたえ隊」の聞き書きを通して
コミュニティデザイナーたちが一二年後の浜通りで見、聞き、考えたこと―「第一二回パシフィックリム国際会議2023」の報告)
著者等紹介
川〓興太[カワサキコウタ]
福島大学共生システム理工学類教授。専門は都市計画、まちづくり、福島の復興(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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