出版社内容情報
敬愛する戯曲家の伝記的事実、演劇史の解説、演出の仕方、せりふの一言一句への詳細な解釈、ト書きの読み方、舞台装置の使い方――井上ひさしの芝居に関する蘊蓄・愛情が縦横に語られた未発表の「戯曲講座」!
シェイクスピア『ハムレット』
イプセン『ヘッダ・ガーブレル』/『人形の家』
チェーホフ『三人姉妹』
二ール・サイモン『おかしな二人』
内容説明
敬愛する戯曲家の伝記的事実、演劇史の解説、演出の仕方、せりふの一言一句への詳細な解釈、ト書きの読み方、舞台装置の使い方―井上ひさしの芝居に関する蘊蓄・愛情が縦横に語られた、未発表の「戯曲講座」!
目次
シェイクスピア(一日目;二日目)
イプセン(一日目;二日目)
チェーホフ(一日目;二日目)
ニール・サイモン(一日目;二日目)
著者等紹介
井上ひさし[イノウエヒサシ]
1934年山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生まれる。1964年、NHKの連続人形劇『ひょっこりひょうたん島』の台本を執筆(共作)。69年、劇団テアトル・エコーに書き下ろした『日本人のへそ』で演劇界デビュー。翌70年、長編書き下ろし『ブンとフン』で小説家デビュー。以後、芝居と小説の両輪で数々の傑作を生み出した。2010年4月9日、七五歳で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
燃えつきた棒
31
2001年12月から2005年12月に、仙台文学館で井上ひさしが行った「井上ひさしの戯曲講座」(全7回)の中から、海外編を収録している。 シェイクスピア、イプセン、チェーホフ、ニール・サイモンの順に並べられており、最初のシェイクスピアこそシェイクスピア音痴の僕にはあまりピンと来なかったものの、他の三人について語った部分は、語り口は飄々として軽いが、内容は深い。 特に、チェーホフ「三人姉妹」の分析は見事で、まさに目から鱗の分析だ。 また、ニール・サイモンの章を読んで、どうしても『おかしな二人』と➡︎2024/05/22
takao
4
ふむ2024/09/04
Hiro
3
日本編に続き本書、外国作家編も楽しく読んだ。最後のニール・サイモンは読まずに飛ばそうかと思ったら後半のテキスト読みの部分が案外に面白くてとうとう全編読んでしまった。日本編よりもテキスト分析に重点が置かれて書名の戯曲講座に相応しい内容。イプセンとチェーホフの解説が最も充実していると思う。戯曲の読み方について、小道具の使い方、演劇的アイロニーの意味、ハムレットのto be or not to be…の意味、等々たくさんのことを教えられた。日本編海外編全二巻の出色の戯曲入門書。当時の仙台市民が羨ましい。2023/09/25
天切り松
1
皆さんの中でいい芝居を書きたいと思っている人がいたら、 まずシェイクスピアの『ハムレット』、 それからチェーホフの『三人姉妹』、 それにニール・サイモンのこの『おかしな二人』を徹底的に読み込むのが一番です。 チェーホフを改めて観てみたい。2025/06/15
lovejoy
0
★★★2024/10/06