岬―附・東京災難画信

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岬―附・東京災難画信

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  • サイズ B5判/ページ数 209p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784861829338
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

どうぞ心配しないで下さい、
私はもう心を決めましたから

天才と呼ばれた美術学校生と、そのモデルを務めた少女の悲恋。
大正ロマンの旗手による長編小説を、表題作の連載中断期に綴った
関東大震災の貴重な記録とあわせ、初単行本化。挿絵97枚収録。


 葉山はお幹を帰してから、長椅子に腰かけ一つ所を見詰(みつめ)ながら、坐っていた。葉山は若い娘の泣くのをはじめて見た。洪水のような彼女の涙に誘われて一所に押流されそうだった自分を、危く踏止(ふみとど)まった、生れて始めての経験について自分を省みた。(…)
 それにしても、彼女が画室を出る時「私もう決心しています」と言った言葉を、葉山はふと思い出した。
「お幹は死ぬかも知れない、それはもう理窟ではない、これは放ってはおけない」そう思いつくと、葉山は弾かれたように椅子から飛上がって、そこそこに着物を着換(きがえ)て外へ飛出した。お幹が、彼から遠く遠く去って行ったであろう路を歩きながら、彼は非常に感傷的(センチメンタル)になって路を急いだ。(本書より)

内容説明

天才と呼ばれた美術学校生と、そのモデルを務めた少女の悲恋。大正ロマンの旗手による長編小説を、表題作の連載中断期に綴った関東大震災の貴重な記録とあわせ、初単行本化。挿絵97枚収録。

著者等紹介

竹下夢二[タケヒサユメジ]
画家・詩人・デザイナー・作家。1884年岡山県生まれ(本名・茂次郎)。1901年に上京し、翌年、早稲田実業学校に入学。1905年、平民社の機関誌「直言」にコマ絵を発表、その後「平民新聞」にも絵や文章を発表する。翌年には「東京日日新聞」、「女学世界」、「文章世界」などからも依頼を受けるようになり、早稲田実業学校を中退。1909年に初の画集『夢二画集春の巻』(洛陽堂)を刊行。1914年、日本橋に自身がデザインした小物などを売る「港屋」を開業。以降、画家、詩人、グラフィックデザイナー、翻訳家、小説家として幅広い活躍を続ける。1931年から33年にかけて欧米各国を訪問。1934年、49歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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takao

1
新聞小説2024/09/21

kaz

1
小説は読まず、挿絵を堪能。夢二のデザインは大正時代のデザインと言っても良いのかもしれないが、当時の雰囲気がうかがわれて面白い。風景の描き方にはセザンヌの影響があるのかもしれない。図書館の内容紹介は『天才と呼ばれた美術学校生と、そのモデルを務めた少女の悲恋、貞淑な軍人の妻の消極的な愛、伯爵夫人の道ならぬ行為…。竹久夢二の新聞連載自画自作小説と、連載中断期に綴った関東大震災の記録を挿絵97枚とともに収録』。 2022/12/02

安土留之

1
 竹久夢二の新聞連載小説。画家と許嫁とモデルの恋愛模様を描いている。当時、新聞を売るための話題づくりとして新聞小説が重要だった時代、人気の夢二に依頼したのだろう。許嫁が身をひくなど、ストーリーはちょっと非現実的だが、すべての右ページが小説、左ページが夢二の挿絵となっているので楽しめる。  なお、関東大震災後の東京を描いた「東京災難画信」が附として収録されているが、震災後の実録で、私にはこちらのほうが面白かった。2022/11/17

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