出版社内容情報
〈理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である。〉
自由な精神を前提とする近代市民社会において、何が正義で、何が善であるか。同時代世界の根源的な認識を通してマルクス登場を促すヘーゲル国家論の精髄。『法哲学要綱』を自ら解説する円熟のベルリン大学最終講義。
現実に広く行きわたる法がどのような合理的本質を備え、法の支配する近代社会ないし近代国家が全体としてどのような理性的秩序をなすのか。/そこを明らかにするのがヘーゲルの『法哲学講義』だ。法をめぐってこれほど広く粘り強く思考を重ねた書物はめったにあるものではない。――訳者《新装版あとがき》より
内容説明
理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である。自由な精神を前提とする近代市民社会において、何が正義で、何が善であるか。同時代世界の根源的な認識を通してマルクス登場を促すヘーゲル国家論の精髄。『法哲学要綱』を自ら解説する円熟のベルリン大学最終講義。
目次
序論 法(正義)の概念
第1部 抽象的な正義(法)(財産;契約;不法)
第2部 道徳(企てと責任;意図としあわせ;善と良心)
第3部 共同体の倫理(家族;市民社会;国家)
法哲学要綱(主文)
著者等紹介
長谷川宏[ハセガワヒロシ]
1940年、島根県生まれ。68年、東京大学文学部哲学科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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