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出版社内容情報
最底辺からの視線――。
エロティックなファンタジー、窮状と気鬱の中のユーモア!
内容説明
エロティックなファンタジー、赤貧と気鬱の中のユーモア!
目次
第1章 「ガロ」以後―死んでしまうのか
第2章 「COMICばく」アンポ?
第3章 石を巡る二篇 アッアアアアア
第4章 「石を売る」アホーアホー
第5章 「無能の人」バカァ
第6章 「鳥師」とんだとんだ
第7章 「探石行」プオ~
第8章 「カメラを売る」お世話になりました
第9章 「蒸発」かすみかすみ
第10章 “無能の人”後三篇 ばいばい
著者等紹介
正津勉[ショウズベン]
1945年、福井県生まれ。同志社大学文学部卒業。詩人・文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
6
独特な世界観とユーモアをもつ漫画家つげ義春。 87年以降漫画を発表していませんが哲学的ともいえる作品はどれも記憶に残るものばかりです。2021/11/14
田中峰和
4
つげ義春の「ガロ」への執筆以降の作品評論集。怠け者の義春はガロ執筆で資金的に余裕が出た後、休筆状態となった。元々、寡作の漫画家で、本人の予想以上の高い評価を受けたことも影響して、創作に着手できなかったのか。「無能の人」の主人公は自己投影されたものだが、漫画家が本業なのに、河原で拾った石に名前を付けて販売する石屋、骨董品屋、古本屋など金にならない仕事ばかりする。毒づく女房と喘息の幼児がセットで登場し、主人公を追い詰めるが、それでもまともな仕事に就こうとしない。ギャグ漫画ではないのに、にやりとほくそ笑ませる。2023/12/08