出版社内容情報
世界変革への“新たなる宣言”!
「資本=ネーション=国家」への対抗運動は、3・11を経て、コロナ禍に直面し、より現実的なものとなってきた。一つの運動体としての「NAM」を総括し、一般名詞としての「ニュー・アソシエーショニスト・ムーブメント」へ。21世紀世界の変革に向けて、新たにアソシエーションの可能性を宣言する!
本書は、アソシエーショニスト運動の可能性をあらためて示すものである。かつてのNAMの開始以降の私の著作はすべて、この運動と深い関わりがある。その意味で、私はこの20年間、NAMについて考え続けてきた、ともいえる。
コロナ疫病の流行によって、私たちは未経験の困難に直面している。そのなかで、アソシエーショニスト運動が、見直されてきているのではあるまいか。生産、流通、金融などの現在の諸システムの問題点が浮き彫りになったためだろう、多くの人が自給自足や地域のネットーワークなどの重要性に気づきはじめたようだ。
私は、未来の社会は「向こうからくる」と言ってきた。これは、自分の意図や企画を超えて起こる、という意味である。コロナをきっかけに、困難とともに、新たなアソシエーションの可能性が向こうからきた、といえるのではないだろうか。(「序文」より要約)
内容説明
「資本=ネーション=国家」への対抗運動は、3・11を経て、コロナ禍に直面し、より現実的なものとなってきた。一つの運動体としての「NAM」を総括し、一般名詞としての「ニュー・アソシエーショニスト・ムーブメント」へ。21世紀世界の変革に向けて、新たにアソシエーションの可能性を宣言する!
目次
1 NAM(ニュー・アソシエーショニスト運動)再考(NAMの開始と解散;一九九〇年代の動向;生産過程から流通過程へ ほか)
2 さまざまなるアソシエーション(協同組合とアソシエーション;アソシエーションとデモ)
付録(NAMの原理;NAMの結成のために;FA宣言)
著者等紹介
柄谷行人[カラタニコウジン]
思想家。1941年、兵庫県尼崎市生まれ。東京大学経済学部卒業。同大学大学院英文学修士課程修了。法政大学教授、近畿大学教授、コロンビア大学客員教授を歴任。1991年から2002年まで季刊誌『批評空間』を編集(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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