アルマ

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  • サイズ 46判/ページ数 331p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861828348
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

自らの祖先に関心を寄せ、島を調査に訪れる大学人フェルサン。彼と同じ血脈の末裔に連なる、浮浪者同然に暮らす男ドードー。そして数多の生者たち、亡霊たち、絶滅鳥らの木霊する声……。父祖の地モーリシャス島を舞台とする、ライフワークの最新作。ノーベル文学賞作家の新たな代表作! ぼくは帰ってきた。これは奇妙な感情だ、モーリシャスにはこれまで一度も来たことがないのだから。見知らぬ国にこうした痛切な印象を持つのはどうしてか。父は、十七歳で島を離れて以来、一度も戻ったことがない。(…)父は戦後母と出会い、二人は結婚した。父は故国を離れた移住者、今で言う「一族離散(ディアスポラ)」による移住者だった。(「砂嚢の石」より) アルマ。この名はごく小さいときから言える。ママ、アルマと言う。ママとはアルテミジアのこと。母さん(ママン)のことはよく覚えていない。母さんはおれが六つのときに死んだ。(…)意地の悪い奴らは、母さんがよそへ行けばよいと思っている、レユニオン島生まれのクレオールで、分厚い縮れた髪をしているからだ。(「おれの名はドードー」より)

内容説明

自らの祖先に関心を寄せ、島を調査に訪れる研究者フェルサン。彼と同じ血脈の末裔に連なる、浮浪者同然に暮らす男ドードー。そして数多の生者たち、亡霊たち、絶滅鳥らの木霊する声…。父祖の地モーリシャス島を舞台とする、ライフワークの最新作。ノーベル文学賞作家の新たな代表作!

著者等紹介

ル・クレジオ,J.M.G.[ルクレジオ,J.M.G.] [Le Cl´ezio,J.M.G.]
Jean‐Marie Gustave Le Clezio。1940年、南仏ニース生まれ。1963年のデビュー作『調書』でルノドー賞を受賞し、一躍時代の寵児となる。2008年、ノーベル文学賞受賞

中地義和[ナカジヨシカズ]
1952年、和歌山県生まれ。東京大学教養学科卒業。パリ第三大学博士。東京大学名誉教授。専攻はフランス近現代文学、とくに詩(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アキ

85
ノーベル賞作家ル・クレジオのルーツであるモーリシャス島を舞台とした物語。父の机の上にあった白っぽい丸い小石。息子はパリ国立自然史博物館で絶滅したドードーの研究者としてモーリシャス島を訪れる。その小石は父が小さい頃島で拾ったドードーの砂嚢にあった石であった。島には同じフェルセン家の最後の生き残り、Σの病気に侵され、アルマの森でひっそりと暮らすドミニク・フェルセン、あだ名はドードーがいた。2人の人生は交錯し、パリに舞台は移る。島に最初に住み着いた祖先の歴史を経て、だれもが自分の人生の突端で生きているのだ。2021/02/19

akubi

8
船倉のドードーと流浪のドードー。アルマへの想いがゆるやかにつむがれる。 自然と一体になり、世界の心臓の鼓動を聴いていたここち。ドードー鳥たちや奴隷たちの断末魔がすいこまれていった鬱蒼とした森で、星のまたたきはいつだってひとびとの希望であったのだ。 たくさんの名前や場所が記されている。だからわたしはそれらの名前を全部、ゆっくりきちんと読みあげる。それがとても必要なことのようにおもえたから。そうしたら不器用だけれど透明な音色の『蛍の光』がかすかに聴こえたようなきがした。 2021/06/19

おかだん

4
敬愛するル・クレジオの最新作。いわゆるマジックリアリズムではなく、淡々と世界を描く作風なのに、熱い酩酊感がある。そこが昔から大好きなのだが、本作は今までとは少し違う手触りがあった。甘っちょろいノスタルジアとは違い、どこか運命的な血の轍とでも言おうか。忌まわしいのだけれど、惹きつけられ、暴かずにはいられなかった島の穢れと愛。二重に記述される「ドードー」がたどる運命。晩年のクレジオの脳裏に現れた物語はアルマの埃じみた光と熱をもって彼本人にとってもレクイエムとして表されたかの様だ。2021/08/05

takao

1
ふむ2024/09/09

四男の母

1
だいぶ時間をかけて読んだせいか、よくわからなかった。顔が異形のため最初は想像できなかった人間のドードーの物語が、よかった気がした。2021/12/29

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