アウグストゥス

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  • サイズ 46判/ページ数 416p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861828201
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

養父カエサルを継いで地中海世界を統一し、ローマ帝国初代皇帝となった男。世界史に名を刻む英傑ではなく、苦悩するひとりの人間としてのその生涯と、彼を取り巻いた人々の姿を稠密に描く歴史長篇。
『ストーナー』で世界中に静かな熱狂を巻き起こした著者の遺作にして、全米図書賞受賞の最高傑作。


資料を読み込み、調査を進めるかたわら、その車でイタリア各地はもちろん、ローマ時代にマケドニア属州であったトルコやユーゴスラビア、さらにギリシャの島々も訪れた。登場人物たちが生きた土地の「空気感を味わいたかった」のだという。(…)それはみごとに成功した。読者は史実がわかっていてもなお、彼らの“いま”を感じ、登場人物のひとりひとりが胸にいだく希望や不安や恐れを身近に感じることができるのだ。しかしそれも、背景が生き生きと描写されているからこそ可能なのだろう。物語全体がひとつの生き物のように、圧倒的なスケールとパワーをもって息づいている。(「訳者あとがき」より)

内容説明

養父カエサルを継いで地中海世界を統一し、ローマ帝国初代皇帝となった男。世界史に名を刻む英傑ではなく、苦悩するひとりの人間としてのその生涯と、彼を取り巻いた人々の姿を稠密に描く歴史長篇。『ストーナー』で世界中に静かな熱狂を巻き起こした著者の遺作にして、全米図書賞受賞の最高傑作。

著者等紹介

ウィリアムズ,ジョン[ウィリアムズ,ジョン] [Williams,John Edward]
1922年8月29日、テキサス州クラークスヴィル生まれ。第二次世界大戦中の1942年に米国陸軍航空軍(のちの空軍)に入隊し、1945年まで中国、ビルマ、インドで任務につく。1948年に初の小説、Nothing But the Nightが、1949年には初の詩集、The Broken Landscapeが、いずれもスワロープレス社から刊行された。1960年には第2作目の小説、Butcher’s Crossingをマクミラン社から出版。また、デンヴァー大学で文学を専攻し、学士課程と修士課程を修めたのち、ミズーリ大学で博士号を取得した。1954年にデンヴァー大学へ戻り、以降同大学で30年にわたって文学と文章技法の指導にあたる。1963年には特別研究奨学金を受けてオックスフォード大学に留学し、さらにそこでロックフェラー財団の奨学金を得て、イタリアへ研究調査旅行に出かけた。1965年、第3作目となる小説Stonerを上梓。1972年に出版された最後の小説、Augustusは、翌年に全米図書賞を受賞した。1994年3月4日、アーカンソー州フェイエットヴィルで逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヘラジカ

78
地中海統一を成し”パクス・ロマーナ”と呼ばれる時代を築き上げたローマ帝国初代皇帝、オクタウィウスの治世と生涯を再現した骨太の歴史小説。権謀術数、背信や闘諍によって荒れ狂う乱世やそこに生きる人々、そして人間アウグストゥスを、架空の報告書や手記等を中心にしながらも、この上なくドラマチックに描いた大傑作。緻密にして生命感に溢れた筆致。真に力のある作家が描くと、この題材でもここまで迫力のある生きた作品になるのかと感嘆した。壮大な歴史の流れに身を運ばれるような読書だった。今年のベスト本最有力候補かもしれない。2020/09/06

星落秋風五丈原

37
本書は三章構成。第一章は目立たない若者が先駆者の陥った罠をすり抜け第一人者になる過程を側面から追った成功の軌跡になる。本書のベースとなるものだ。そしてこのベースを揺るがしていくのが、次章からだ。公的には成功者だったが、私的にはただ一人の娘ユリアしかいなかったため、皇統を継ぐ使命を課せられた彼女は何度も結婚させられる。歴史的にはオクタヴィアヌスの定めた法によって裁かれる不肖の娘であるが、本書での彼女は、男に比べてあまりに不自由な生を生きる犠牲者であり、かつフェミニストの視点も持つ現代風味付けがなされている。2020/11/26

たま

34
第1部ではオクタウィウスがアグリッパ、マエケネスらに支えられ権力を掌握する。書簡、回想、覚書のコラージュが刻々と変化する政治情勢を明瞭かつ劇的に表現し実に見事。第2部では姉、妻、娘らが政略結婚を余儀なくされつつも個性豊かに自己の人生を生き、第3部は最晩年のオクタウィウスが人生を振り返るほろ苦さに満ちた手紙。素っ気ない題名にあまり期待せずに読み始めたが、アクティウムの海戦(アグリッパ回想)、ローマの競技場(オウィディウス書簡)など描写も素晴らしく、読後、オクタウィウスの諦観が心に沁みる素晴らしい作品だった。2021/04/29

かもめ通信

33
あの『ストーナー』の著者の作品!という期待と、『ストーナー』とは違う訳者による翻訳であることや、古代ローマ&アウグストゥスといういささか新鮮味に欠ける題材であることとの間で、読むべきか読まざるべきかと若干葛藤していたところ、先行レビューの素晴らしさから、これはまずい!早く読まなければ後悔するに違いないとあれやこれやの予定をすっとばし、いそいそと読み始めたこの本。嘘でしょう!?と思わず、声をあげたくなるぐらい面白かった。2021/01/25

かわうそ

27
全編書簡体でいわゆる信頼できない語り手を使いながら少しずつ人物像を浮かび上がらせる手法。史実はこう、というしっかりした知識のないまま読んでしまったのでその効果を十分味わえなかったのかも…。それでも面白かったのは間違いないですが。2020/11/10

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